インドネシア ジャワ島でM5.6の地震 56人死亡 津波の心配なし

インドネシアのジャワ島西部で21日午後、マグニチュード5.6の地震があり、インドネシア政府によりますと、建物が倒壊するなどして、これまでに56人の死亡が確認されました。

インドネシアの気象当局によりますと、日本時間の21日午後3時20分ごろ、インドネシアのジャワ島西部を震源とする地震がありました。

震源の深さは10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.6と推定されています。

この地震による津波のおそれはありません。

インドネシアの国家防災庁によりますと、最も被害が大きかった西ジャワ州のチアンジュール県では住宅や学校などの建物が大きく壊れるなどして、これまでに56人の死亡が確認されたほか、およそ700人がけがをしたということです。

ジャカルタにある日本大使館によりますと、これまでに地震による日本人への被害の情報は入っていないということです。

現地からの映像では病院内の壁に大きな亀裂が入り、人々が混乱している様子や、建物の屋根や壁が大きく崩れている様子が確認できます。

また地元メディアによりますと、地震の揺れで土砂崩れが発生し、複数の住宅が埋まっているという情報もあるということです。

現地ではその後も地震が相次いで起きていて、インドネシア政府は、壊れた建物に近づかないように注意を呼びかけるとともに、避難所の設置を急いでいます。