【詳しく】ツイッター トランプ氏のアカウント復活 どうみる?

ソーシャルメディア大手、ツイッターのイーロン・マスクCEOは、永久停止となっていたトランプ前大統領のアカウントを復活させました。
これまでのところトランプ氏からの投稿はありませんが、今後、投稿管理の在り方が議論を呼びそうです。

ツイッターの買収問題を継続的に取材してきたアメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズの記者に、今回のアカウント復活の影響について聞きました。

イーロン・マスクCEO トランプ氏のアカウント復活

ツイッターのイーロン・マスクCEOは19日、「トランプ氏は復帰する。民衆の声は神の声だ」などと投稿し、トランプ前大統領のアカウントを復活させたことを明らかにしました。

マスク氏はトランプ氏のツイッターのアカウントを復活させるべきかどうか、ツイッター上で投票を呼びかけました。

その結果、投票総数は1500万票を超え、賛成が51.8%、反対が48.2%で賛成多数となりました。

トランプ氏 ツイッターへの新たな投稿はまだなし

トランプ氏は、自身が立ち上げたソーシャルメディア、トゥルース・ソーシャルでの発信を続けるとして、日本時間21日午後5時時点でツイッターへの新たな投稿はありません。

マスク氏は、投稿内容の監視や削除を担う評議会が招集されるまではアカウントの復活などの判断は行わないとしていましたが、評議会が設置された事実は明らかになっておらず、アカウント復活の判断を批判する意見も出ています。

マスク氏は、18日にも差別的な投稿を行ったなどとして停止されていた複数のツイッターのアカウントを復活させたことを明らかにしています。

今後、ツイッターの投稿管理の在り方が議論を呼びそうです。

継続取材するニューヨーク・タイムズの記者はどうみる?

ツイッターのマスクCEOがトランプ前大統領のアカウントを復活させたことをどうみたらいいのでしょうか。

テクノロジー分野の取材が長く、ツイッターの買収問題を継続的に取材してきたアメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズのマイク・アイザック記者に聞きました。

Q.ツイッター上で賛否を問う方法については?

A.マスク氏自身、ツイッターにはボットと呼ばれる機械的に自動ツイートする機能があり、それが多いことが問題だと指摘していたはずなのに、ツイッター上で投票を行うというやり方は極めて非科学的で、公式な方法だとは思えない。

Q.不適切な投稿を監視・削除する評議会を設置するとしているが?

A.マスク氏は多様な視点を取り入れた投稿内容を管理するための評議会を設置すると明らかにしていたが、その考えを捨ててしまったようにもみえる。

あれは買収の直後で、ツイッターから離れていく広告主をつなぎとめておくための発言だったとも思える。

少なくともトランプ氏のアカウントについてはマスク氏自身の考えで決定を下したことになる。

Q.トランプ氏は再びツイッターを利用するか?

A.トランプ氏が立ち上げたSNSのトゥルース・ソーシャルとの間で、まずはここに投稿しなければいけないという取り決めがある。

ただ、ツイッターはトランプ氏が無視するにはあまりに重要すぎる。

トランプ氏はツイッターがどれだけ力強いものなのかを知っている。

自分のSNSとの取り決めを理由に今は距離を置いているが、いずれは戻ってくるだろう。

Q.トランプ氏のアカウント復活、どのような影響があるか?

A.トランプ氏が今すぐにツイートしなくても、アカウントの復活によって特定のグループを力づけるメッセージを送ることになる。

特定のグループとは選挙についての誤った情報を広めたり、マイノリティーの人たちに嫌がらせをしたりする人たちだ。

こうした人たちが「トランプ氏が戻ってきたぞ、われわれは彼を応援できる」と言いだすことを後押しすることになる。

私たちの取材では、アカウントが復活してからすでに大胆な発言が増えているのを確認している。