寺田氏総務相辞任決定 岸田首相 松本剛明元外相を総務相に起用

政府は、21日の持ち回り閣議で、みずからの政治資金の問題をめぐり、20日夜、辞表を提出した寺田総務大臣の辞任を正式に決定しました。
寺田前総務大臣を更迭したことを受け、岸田総理大臣は、21日、自民党の松本剛明元外務大臣と会談し、後任の総務大臣に起用することを伝えました。

岸田総理大臣は、20日夜、政治資金の問題が相次いで明らかになっている寺田前総務大臣を総理大臣公邸に呼び、国会運営への悪影響を避けたいなどとして提出された辞表を受理し、更迭しました。

これを受けて、岸田総理大臣は、21日午前10時すぎに、総理大臣官邸で、自民党の松本剛明元外務大臣と会談し、後任の総務大臣に起用することを伝えました。

松本氏は、衆議院兵庫11区選出の当選8回で、63歳。

自民党麻生派に所属しています。

平成12年の衆議院選挙で当時の民主党から立候補して初当選し、民主党政権では、外務大臣や衆議院議院運営委員長を務めましたが、民主党が野党に転じたあと、7年前に安全保障法制をめぐる考え方の違いを理由に離党して無所属となり、その後、自民党に入党しました。

松本氏は、皇居での認証式などを経て、21日昼ごろに正式に大臣に就任する運びです。

岸田首相「任命責任 重く受け止める」

岸田総理大臣は、総理大臣官邸で記者団に対し「私自身の任命責任について重く受け止めている。そして山積する課題への取り組みを進めていくことで職責を果たしていく」と述べました。

そのうえで「今後の国会運営については、国会の判断にゆだねなければならないが、政府としては審議促進のために、補正予算案あるいは重要法案の早期成立のために、全力で最大限の努力をしていきたい」と述べました。

松本元外相「負託に応えていきたい」

松本元外務大臣は、岸田総理大臣と面会したあと、記者団に対し「岸田総理大臣から、地方行財政やデジタル田園都市国家構想、情報通信など幅広く今の総務行政の課題を前進させるよう指示があった。総務省は、国の根幹であり国民生活の基盤である大変重要な制度を所管しており重責だが、しっかり働いて負託に応えていきたい」と述べました。

また、政治資金問題で辞任した寺田総務大臣について「寺田大臣は限られた国会日程の中で差し障りがあると考え、辞意を表明された。国のことを考えての判断だと思っている。私自身、国民に信頼いただいて仕事ができるように努めていきたい」と述べました。

自民 高木国対委員長「3人目の辞任 大変残念で遺憾」

自民党の高木国会対策委員長は、記者団に対し「3人目の閣僚の辞任になったことは大変残念で、遺憾だ。国会運営では、いろいろと決めたことがなかなかできずに、厳しいところもあるが、しっかりと局面をにらみながら対応していきたい」と述べました。

一方、松本新大臣については「衆議院議員の初当選が同期で大変、親しくしている。非常に優秀な方だと思うので、期待している」と述べました。

立民 安住国対委員長「決断は遅きに失した 国政が停滞」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し「岸田総理大臣の決断は遅きに失した。外遊に行く前に、葉梨前法務大臣の更迭と同時に寺田大臣を辞職させるべきだった」と述べました。

そのうえで「ケアレスミスですまないようなことが次々と起こり、政治資金規正法の所管大臣なので、寺田大臣が居続けたために国政が停滞したと言わざるをえない。岸田総理大臣はもっと早く事態の収拾に動くべきだったと思うので、任命責任を含めて厳しく問うていく」と述べました。