トランプ前大統領のツイッターアカウント 永久停止から復活

ソーシャルメディア大手、ツイッターのイーロン・マスクCEOは、自身のツイッターで、利用を永久に停止されていたアメリカのトランプ前大統領のアカウントを復活すると明らかにし、その後、トランプ氏のアカウントは復活しました。

ツイッターのイーロン・マスクCEOは、アメリカのトランプ前大統領のツイッターのアカウントを復活させるべきかどうか、ツイッター上で投票を呼びかけていましたが、投票は日本時間の20日午前10時前に締め切られました。

その結果、投票総数は1500万票を超え、賛成が51.8%、反対が48.2%で賛成多数となりました。

これを受けて、マスク氏は自身のツイッターにラテン語で「民衆の声は神の声だ」などと投稿し、トランプ氏のアカウントを復活すると明らかにしました。

その後、トランプ氏のツイッターのアカウントは復活しました。
ただ、アカウントは、去年1月に起きたアメリカ連邦議会への乱入事件で、暴力をあおったおそれがあるとして利用が永久停止となったもので、アカウントの復活をツイッター上での投票で決めたことに懸念する声もあがっています。

マスク氏は、投稿内容の監視や削除を担う評議会が招集されるまではアカウントの復活などの判断は行わないとしていましたが、評議会が設置された事実は明らかになっていません。

マスク氏は、18日にも差別的な投稿を行ったなどとして停止されていた複数のツイッターのアカウントを復活させたと明らかにしていて、言論の自由の実現がツイッターを買収した理由だと主張するマスク氏のもとで、巨大SNSがどのように運営されていくのか注目されています。

トランプ氏「ツイッターには多くの問題」

イーロン・マスクCEOがトランプ前大統領のアカウントを復活すると明らかにするのに先だってトランプ氏は19日の会合で、「ツイッターには多くの問題がある」と指摘していました。

その上で自身が立ち上げたソーシャルメディアについて「驚くほどうまくいっている。私は引き続きそこにとどまる」と述べて、自身のソーシャルメディアで発信を続ける考えを示しています。