【詳報】NHK杯フィギュア 男子シングル 宇野2連覇 山本2位

フィギュアスケート、グランプリシリーズの第5戦NHK杯は、19日正午すぎから2日目の競技が行われました。

ペアは、三浦選手と木原選手の”りくりゅう”ペアが自己ベストを更新し、NHK杯初優勝を飾りました。

女子シングルは、坂本選手が2位、住吉選手が3位となりました。

アイスダンスは、村元・高橋組が6位、小松原・コレト組が9位でした。

男子シングルは、宇野昌磨選手が2連覇を果たしました。ショートプログラム1位の山本草太選手は2位でグランプリファイナル進出が決まりました。

競技の結果をお伝えします。

【結果】男子シングル 宇野が2連覇 山本は2位

1. 宇野 昌磨(日本)
  279.76
2. 山本 草太(日本)
  257.85
3. チャ・ジュンファン(韓国)
  254.76
4. 友野 一希(日本)
  251.83
5. アダム・シャオ イム ファ(フランス)
  250.45
6. マッテオ・リッツォ(イタリア)
  240.76
7. ニカ・エカゼ(ジョージア)
  232.86
8. スティーブン・ゴゴレフ(カナダ)
  221.02
9. ガブリエレ・フランジパーニ(イタリア)
  212.31
10. コンラッド・オーゼル(カナダ)
  202.69
11. マウリツィオ・ザンドロン(オーストリア)
  201.72
12. 樋渡 知樹(アメリカ)
  185.05

宇野「ジャンプ以外のこと何も考えず」

2連覇した宇野昌磨選手は「あれ以上の演技はできなかった。演技内容としてはジャンプ以外のことは何も考えていなかったのでプログラムを作って頂いた宮本賢二先生には申し訳ない演技をしたと思いつつも、優勝につながるいい演技だった」と振り返りました。

また今大会について「状態が良くなかったのでまわりの方にたくさんの心配をかけたが、グランプリファイナルに向かって期間がないので自分のなかでどう調整してやっていくかというのは自分で決めないといけない」と話していました。

そのうえで「僕はきょうまでの練習についていい練習が出来なかったと言ったが、納得できなくても毎日ずっと自分ができる範囲で練習してきたことは事実なのでそれが演技内容にもしっかり表れていた。きょうまで練習してきたことが必ずどこかにあると思ってそれを生かしつつ、自分が最高のパフォーマンスをできるよう頑張りたい」と話していました。

山本「結果はうれしいがまだまだ」

2位に入りグランプリファイナル進出を決めた山本草太選手は「緊張していた。自分の演技に集中していたが転倒が続いてしまい、リカバリーしようと思って3回転トーループを余分に跳んでしまった。結果はすごくうれしいが、まだまだミスがある。グランプリファイナルに向けて練習を頑張っていきたい」と話していました。

山本は4回転成功も 後半にかけジャンプ乱れる

前半首位の山本草太選手は演技冒頭から3本の4回転を決めましたが、トリプルアクセルで転倒するなど後半にかけてジャンプが乱れフリーは161.36の得点で合計257.85で2位でした。

宇野は4回転ジャンプ4本着氷

前半のショートプログラム2位の宇野昌磨選手は、フリーで昨シーズンに続き、4種類の4回転ジャンプ5本を跳ぶ高難度の構成に挑戦しました。

宇野選手は冒頭の4回転ループ、続く4回転サルコーを決めましたが、3本目の4回転フリップは回転が抜けるミスがありました。その後は集中力を切らすことなく演じ、後半に入ってからは4回転トーループと、4回転トーループからの連続ジャンプを成功させました。

このほか、スピンやステップシークエンスでレベルの取りこぼしがあったものの、あわせて4本の4回転を跳んでフリーは188.10をマークして合計279.76で逆転で2年連続3回目の優勝を果たしました。

20:55ごろ 友野4回転で連続ミスもシーズンベスト

ショートプログラム4位の友野一希選手は、序盤の4回転サルコーと4回転トーループでミスがあり後半は立て直しましたが、演技後には悔しそうな表情を見せました。

得点は166.76で、ショートプログラムとの合計は251.83でした。

19:38 男子シングル 後半フリー始まる 日本勢が上位争い

男子シングル後半のフリーが始まりました。

日本勢はショートプログラム4位の友野一希選手が9番目に滑走します。

2位の宇野昌磨選手は11番目。

自己ベストを更新して首位に立った山本草太選手は最終12番目に登場です。

【結果】アイスダンス 村元・高橋組が6位

1. ロランス・フルニエ ボードリー/ニゴライ・サアアンスン(カナダ)
  210.41
2. マディソン・チョーク/エバン・ベイツ(アメリカ)
  209.13
3. キャロライン・グリーン/マイケル・パーソンズ(アメリカ)
  191.10
4. アリソン・リード/サウリウス・アンブルレビチウス(リトアニア)
  189.98
5. エブジェニア・ロパレバ/ジェオフリー・ブリッソー(フランス)
  184.63
6. 村元 哉中/高橋 大輔(日本)
  178.78
7. 王 /柳 (中国)
  174.11
8. 折原 裕香/ユホ・ピリネン(フィンランド)
  168.45
9. 小松原 美里/ティム コレト(日本)
  164.30
10. カタリナ・ウォルフコスティン/ジェフリー・チェン(アメリカ)
  148.01

高橋大輔「気持ちと体のバランス調整しきれず」

6位の高橋選手はシングル時代にも滑った「オペラ座の怪人」の曲を使ったフリーダンスの演技について「演技的には気持ちが入っていて、自分の中ではよかった。ただ後半は疲労が足にきてしまい、ステップなどでレベルの取りこぼしがすごく目立った。日本で滑るという緊張感から、気持ちと体のバランスを調整しきれなかった」と充実した表情を見せながらも悔しさをにじませていました。

村元選手は「気持ちの面では役を演じきることができたが、体が追いつかなかった。全日本選手権に向けてたくさんの収穫があったし、どこを修正すべきか明確になった。自信もついたので集中して練習していきたい」と手応えと課題があった演技だったと振り返っていました。

高橋選手は全日本選手権に向けて「今のフリーダンスはまだまだ100%の完成形ではない。まだ時間があるので、きょうとは違った姿を見せることができるようにしっかりと滑り込んで体力を強化して臨みたい」と前を向いていました。

17:50ごろ 村元・高橋組「オペラ座の怪人」に大きな拍手

アイスダンスのフリーダンスで、村元哉中選手と高橋大輔選手のカップルは「オペラ座の怪人」の曲に合わせて大きなミスなく演じきり観客席から大きな拍手が送られました。
得点は103.68、リズムダンスとの合計は178.78でした。

小松原・コレト組「次の一歩につながる演技」

後半のフリーダンスを終えた小松原美里選手は「記憶に残る演技だったかはお客さんに聞いてみないと分からないが、いいチャレンジをして次の一歩につながる演技だった」と振り返りました。
ティム コレト選手は「いいエネルギーを出せたが、やっぱりまだ足りないという感じがある。シンプルだがチャレンジのプログラムなので今からまた頑張りたい」と次を見据えていました。

17:21 小松原・コレト組 息の合った滑り

アイスダンス後半のフリーダンスで、前半8位の小松原美里選手とティム コレト選手のカップルは息の合った滑りで大きなミスなくまとめました。
この結果、フリーダンスは97.65。
18日のリズムダンスとの合計を164.30としています。

16:57 アイスダンス後半フリーダンス始まる

アイスダンスの後半、フリーダンスが始まりました。
北京オリンピック代表の小松原美里選手とティム コレト選手のカップルは前半8位で3番目に滑走。
村元哉中選手と高橋大輔選手のカップルは前半5位で6番目に登場。
曲は高橋選手が男子シングルでも使っていた「オペラ座の怪人」です。

【結果】女子シングル 坂本2位 住吉3位

1. キム・イェリム(韓国) 204.49
2. 坂本 花織(日本) 201.87
3. 住吉 りをん(日本) 193.12
4. オードリー・シン(アメリカ) 189.00
5. 渡辺 倫果(日本) 188.07
6. チ・ソヨン(韓国) 184.14
7. ニーナ・ペトロキナ(エストニア) 180.29
8. ウィ・ソヨン(韓国) 176.74
9. スター・アンドリュース(アメリカ) 174.06
10. オルガ・ミクティナ(オーストリア) 173.36
11. アンバー・グレン(アメリカ) 169.36
12. エバ ロッタ・キーバス(エストニア) 162.37

3位の住吉「結果はうれしいが悔しさ残る」

女子シングルで3位の住吉りをん選手は「結果としてはすごくうれしいし驚いている。自分の演技としては悔しい部分ばかりだ」と振り返りました。
フリーで挑んだ4回転トーループについては「朝は本当に集中できず、先生からもやめていいよと言われていさぎよくやめた。本番ではしっかりしめることができたのはよかったが、不安が残ってしまったことが転倒につながった。気持ちの部分で悔しさが残る」と話していました。

坂本「頭のなかで天使と悪魔が…」

坂本花織選手は「自己ベストから30点以上も低い点数なのでそこがやっぱり悔しい。でも昨シーズンの方が自分でも良かったなと思っていたので、そこには、今ほど遠いのでこのくらいの点は当然かなとも思いました」と率直な思いを語りました。

そして、モチベーションの維持にも苦しんでいることを明かし、「シーズンに入って頑張らないといけないと思う気持ちもあるなかでどこか自分の頭のなかで天使と悪魔が戦っていて『頑張らないと』と言っている自分と『もう頑張り疲れた』という自分がいた。そこをいますごく葛藤中なのでなんとか悪魔をやっつけたい」と話していました。

そのうえで「自信を持って挑む大会と自信がないまま挑む大会は気持ち的にも結果的にも大きな差をうむんだと改めて実感した。試合は楽しくやりたいので日ごろ苦しくても試合で笑顔になれるならその苦しさも押し殺さないといけない」と話していました。

15:41 坂本は3回転ループでミス 大会3連覇ならず

前半のショートプログラムで2位の坂本選手は冒頭のダブルアクセルを決めると続く3つのジャンプを大きなミスなくまとめ、女性らしい柔らかな動きをテーマとしたプログラムを表現豊かに演じました。しかし、後半の3回転3回転でバランスを崩していずれも回転不足となったほか、最後の3回転ループが1回転になるミスがあり、演技を終えた直後には頭を抱える姿も見られました。坂本選手はジャンプのミスが響いて得点は133.80と自己ベストに20点あまり及ばず前半との合計は201.87で2位にとどまり、大会3連覇はなりませんでした。

一方、前半3位の住吉りをん選手は、冒頭で大技の4回転トーループに挑みましたが転倒するなどジャンプにミスが出てフリーは125.11、合計193.12でフランス大会に続き3位でした。また、前半9位と出遅れた渡辺倫果選手は冒頭のトリプルアクセルを着氷するなどフリーは129.71で合計188.07として5位でした。優勝は韓国のキム・イェリム選手でした。

15:25 住吉は4回転トーループ挑むも転倒

NHK杯初出場でショートプログラム3位の住吉りをん選手は、フリーの冒頭で4回転トーループに挑みましたが転倒しました。
フリーは125.11でショートプログラムとの合計は193.12となりました。

14:28 渡辺倫果 トリプルアクセル着氷も最後のジャンプでミス

ショートプログラム9位の渡辺倫果選手は、フリーの冒頭でトリプルアクセルに挑んで着氷すると、その後も大きなミスのない演技を見せました。しかし、最後のジャンプの3回転ルッツでミスが出ました。
この結果、フリーは129.71。ショートプログラムとの合計は188.07となりました。

13:58 女子シングル フリー始まる

女子シングル後半のフリーが始まりました。日本勢はショートプログラム9位の渡辺倫果選手が4番目に滑走します。ショートプログラム3位で10番目に滑る住吉りをん選手はフリーの冒頭で4回転トーループに挑みます。ショートプログラム2位の坂本花織選手は11番目に登場。逆転で大会3連覇を勝ち取れるか注目です。

【結果】ペア 三浦・木原の”りくりゅう”が優勝

1. 三浦 璃来/木原 龍一(日本) 216.16
2. エミリー・チャン/スペンサー アキラ・ハウ(アメリカ) 187.49
3. ブルック・マキントシュ/ベンジャミン・ミマール(カナダ) 175.65
4. イルマ・カルダーラ/リッカルド・マーリオ(イタリア) 164.23
5. カミーユ・コバレフ/パベル・コバレフ(フランス) 162.01
6. ダリア・ダニロワ/ミシェル・ツィバ(オランダ) 155.84

13:15 ”りくりゅう”ペア「自己ベストうれしい」

合計で自己ベストを更新し大会初優勝を果たした三浦選手は「フリーの練習不足だった部分が今回も出てしまった。ただ、小さいミスはあったけれども、合計で自己ベストを出すことができてうれしい」と笑顔で振り返りました。木原選手は「ミスはあったが自己ベストを出すことができてよかった。観客の皆さんが応援してくれたおかげで最後に力が出たので本当にありがたかった」と感謝の気持ちを示しました。

また、去年は出場を決めたものの中止となったグランプリファイナルへの出場が決まったことについて、三浦選手は「きょうの演技ではレベルの取りこぼしがあったので、しっかりと見直して、フリーを滑り込みたい。そして、完璧な演技というよりも、私たちらしい演技を観客の皆さんに届けたい」と意気込みを語りました。木原選手は「グランプリシリーズで2勝したので、これからはより多くの人に演技を見てもらえると思う。すべての試合でベストな演技をすることは難しいが、さらにいい演技を見せられるように今回のミスを修正していく」と話し、さらなる飛躍を誓っていました。

13:10 ”りくりゅう”ペア 自己ベスト更新で初優勝

三浦璃来選手と木原龍一選手のペアが初優勝を果たしました。

ショートプログラムを終えて首位に立った三浦選手と木原選手が出場ペアのなかで最後の6番目に登場しました。2人は冒頭、なめらかな滑り出しで一気にスピードを上げて木原選手が三浦選手を真上に投げて回転させるツイストリフトを決めましたが、評価はレベルツーにとどまりました。このあと先月のカナダ大会でミスがあった3連続ジャンプをこらえると、高さのあるリフトや華麗なスピン、スロージャンプで会場を魅了しました。3つのリフトはいずれも最高評価のレベルフォーを獲得し終盤、木原選手を軸に手をつないだ三浦選手が氷上に円を描くように回転するデススパイラルもカナダ大会を上回るレベルスリーの評価でした。2人は、フリーで137.91、合計で自己ベストを更新する216.16をマークし、大会初優勝を果たしました。グランプリシリーズではカナダ大会に続いて2勝目です。

2位はアメリカのエミリー・チャン選手とスペンサーアキラ・ハウ選手のペア、3位はカナダのブルック・マキントシュ選手とベンジャミン・ミマール選手のペアでした。

12:13 ペア後半フリー競技開始

NHK杯2日目の競技は、ペア後半のフリーから始まりました。

11:00ごろ 男子シングルの日本勢 後半のフリーへ公式練習

男子シングルの日本選手たちが19日夜のフリーを前に公式練習に臨みました。

18日のショートプログラムで自己ベストを更新して首位に立った山本草太選手は曲をかけた練習で4回転ジャンプを成功させるなど、調子のよさをうかがわせる内容でした。
2位の宇野昌磨選手は課題としている4回転トーループなどを跳んでときおりリンクサイドでステファン・ランビエールコーチからアドバイスを受ける姿が見られました。
4位の友野一希選手は18日にミスがあった4回転サルコーを着実に決めるなど、フリーでの巻き返しに向けて準備を進めていました。