北朝鮮 “新型ICBM「火星17型」の発射実験に成功”と発表

北朝鮮は、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の立ち会いのもと、新型のICBM=大陸間弾道ミサイルの「火星17型」の発射実験に、18日、成功したと発表しました。キム総書記は「核には核で、正面対決には正面対決で応える」と述べ、アメリカなどへの対決姿勢を強調しました。

19日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン総書記の立ち会いのもと、新型のICBM=大陸間弾道ミサイル「火星17型」の発射実験が18日、ピョンヤン国際空港で行われたと伝えました。

この中で、「火星17型」について「最高高度6040.9キロまで上昇し、999.2キロを、1時間8分55秒飛行した」としたうえで、日本海の公海上の予定した水域に正確に着弾したとしています。

また紙面には、片側11輪の移動式発射台からミサイル1発が炎を吹き出しながら上昇していく写真が掲載されています。

キム総書記は、アメリカの核戦力などで同盟国を守る「拡大抑止」の強化などを非難したうえで、「敵が威嚇を続けるならば、核には核で、正面対決には正面対決で応える」と述べ、アメリカや韓国などへの対決姿勢を強調しました。

国連安保理 緊急会合 21日に開催へ

北朝鮮が18日にICBM=大陸間弾道ミサイル級のミサイルを発射したことをめぐり、国連の安全保障理事会では、対応を協議する緊急会合が21日に開催されることになりました。

緊急会合を要請したアメリカの国連代表部は声明を出し、「ICBMの発射を含む北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射を強く非難する。安保理は、ますます無謀で不安定な行動をとっている北朝鮮に対処しなければならない」としています。