
東京の入管施設で収容中のイタリア人男性が死亡 自殺か
日本の入管施設の人権状況に国連の改善勧告が出ている中、東京の施設で収容中のイタリア人の50代の男性が18日朝、居室内で倒れているのが見つかり、その後、死亡しました。自殺を図ったとみられています。
出入国在留管理庁によりますと、18日午前7時20分すぎ、東京出入国在留管理局の施設で、収容されていたイタリア人の50代の男性が居室内で意識がない状態で倒れているのを職員が見つけました。
男性は病院に運ばれましたが、およそ2時間後に死亡が確認されました。
男性はこの部屋で1人で過ごしていて、職員が当日午前6時台に男性が立ち上がっている様子を確認しているほか、テレビの電源コードが使われた形跡があるということで、出入国在留管理庁は男性が自殺を図ったとみています。
男性は先月25日から収容され、遺書などは見つかっていません。
日本の入管施設では平成19年以降に17人の外国人が病気や自殺で亡くなっています。
こうした事態を受けて今月、各国の人権状況を審査している国連の委員会は、日本政府に対して施設内の対応の改善を図るよう勧告していました。
出入国在留管理庁は「大変重く受け止めている。事実関係を確認した上で必要な対応を検討したい」とコメントしています。