新型コロナ 新規感染者数の1週間平均 5週連続 全国で増加傾向

新型コロナウイルスの新規感染者数を1週間平均で比較すると、全国では1.24倍と5週連続で増加傾向で、山口県を除く46都道府県で増加しています。

NHKは、厚生労働省が発表した感染者数をもとに、1週間平均での新規感染者数の傾向について前の週と比較してまとめました。

全国

全国では、
▽10月20日までの1週間では、前の週に比べて1.21倍
▽10月27日は1.07倍
▽11月3日は1.38倍
▽11月10日は1.30倍
▽11月17日まででは1.24倍と、
5週連続で増加しています。

一日当たりの全国の平均の新規感染者数は、先週よりおよそ1万5000人多い、およそ8万人で、山口県を除く46都道府県で前の週より多くなっています。

北海道

人口当たりの感染者数が最も多いのは北海道で、
▽11月3日までの1週間は、前の週の1.45倍
▽11月10日は1.23倍
▽11月17日までは1.23倍と、
6週連続で増加が続いています。

一日当たりの新規感染者数は、過去最多のおよそ8317人で、人口10万当たりの感染者数は1114.26人となっています。

1都3県

【東京都】
▽11月3日までの1週間は、前の週の1.39倍
▽11月10日は1.41倍
▽11月17日まででは1.25倍で、
一日当たりの新規感染者数は8276人となっています。

【神奈川県】
▽11月3日までの1週間は、前の週の1.40倍
▽11月10日は1.42倍
▽11月17日まででは1.27倍で、
一日当たりの新規感染者数は、およそ5161人となっています。

【埼玉県】
▽11月3日までの1週間は、前の週の1.45倍
▽11月10日は1.35倍
▽11月17日まででは1.29倍で、
一日当たりの新規感染者数はお、よそ4183人となっています。

【千葉県】
▽11月3日までの1週間は、前の週の1.32倍
▽11月10日は1.27倍
▽11月17日まででは1.35倍で、
一日当たりの新規感染者数は、およそ3045人となっています。

関西

【大阪府】
▽11月3日までの1週間は、前の週の1.21倍
▽11月10日は1.13倍
▽11月17日まででは1.16倍で、
一日当たりの新規感染者数は、およそ3791人となっています。

【京都府】
▽11月3日までの1週間は、前の週の1.42倍
▽11月10日は1.28倍
▽11月17日まででは1.14倍で、
一日当たりの新規感染者数は、およそ1021人となっています。

【兵庫県】
▽11月3日までの1週間は、前の週の1.16倍
▽11月10日は1.16倍
▽11月17日まででは1.16倍で、
一日当たりの新規感染者数は、およそ2122人となっています。

東海

【愛知県】
▽11月月3日までの1週間は、前の週の1.58倍
▽11月10日は1.35倍
▽11月17日まででは1.29倍で、
一日当たりの新規感染者数は、およそ4810人となっています。

【岐阜県】
▽11月3日までの1週間は、前の週の1.36倍
▽11月10日は1.33倍
▽11月17日まででは1.31倍で、
一日当たりの新規感染者数は、およそ1623人となっています。

【三重県】
▽11月3日までの1週間は、前の週の1.19倍
▽11月10日は1.40倍
▽11月17日まででは1.24倍で、
一日当たりの新規感染者数は、およそ1018人となっています。

その他の地域

【宮城県】
▽11月3日までの1週間は、前の週の1.65倍
▽11月10日は1.46倍
▽11月17日まででは1.27倍で、
一日当たりの新規感染者数は、およそ2547人となっています。

【広島県】
▽11月3日までの1週間は、前の週の1.33倍
▽11月10日は1.43倍
▽11月17日まででは1.19倍で、
一日当たりの新規感染者数は、およそ2397人となっています。

【福岡県】
▽11月3日までの1週間は、前の週の1.23倍
▽11月10日は1.29倍
▽11月17日まででは1.27倍で、
一日当たりの新規感染者数は2046人となっています。

【沖縄県】
▽11月3日までの1週間は、前の週の1.13倍
▽11月10日は1.06倍
▽11月17日まででは1.02倍で
一日当たりの新規感染者数は、およそ292人となっています。

専門家「年末年始にかけて最も注意するべき時期」

新型コロナウイルス対策にあたる政府の分科会のメンバーで、東邦大学の舘田一博教授は、現在の感染状況について、「第7波のように前の週の2倍を超えるような爆発的な増加はまだ見られず、第8波の入り口のような形で、だらだらとした増加が続いているが、全国の一日の感染者数を見ると、すでにことし初めの第6波のピークの10万人に達していて、このままでは、気付かないうちに20万人以上に達した第7波を超えるようなリスクもある」と述べました。

そのうえで、今後の感染状況について、「オミクロン株の『BQ.1』や『XBB』など、新たなタイプが少しずつ増えていて、年末に向けて忘年会やクリスマスなどで人の動きが増えたりして、今後、感染者数の爆発的な増加につながる可能性もある。また、感染していても、検査や診断を受けていない人もかなりいると考えられ、そうした人が感染を広げることで、次の大きな波を作ってしまうリスクもある」と指摘しました。

そして、「これから年末年始にかけてが、最も注意するべき時期だ。感染を広げないために、適切な場面でマスク使うことや、3密を避けることといった基本的な対策を改めて徹底してもらうとともに、オミクロン株対応のワクチンやインフルエンザワクチンも十分に用意されているので、できるだけ前倒しで年内には接種をしてもらうことが重要だ」と話しています。