政府 IAEAに防弾車4台の経費支援 ウクライナ原発の安全確保へ

政府は、ウクライナの原子力発電所の安全確保に向けた活動を行っているIAEA=国際原子力機関に対し、移動の際に使用する防弾車4台の経費としておよそ84万ドルを支援することを決定しました。

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは、南部のザポリージャ原発などで砲撃によって外部からの電力の供給が失われる事態が相次ぎ、原発の安全確保が課題となっています。

こうした中、政府は現地で安全確保に向けた活動を行っているIAEA=国際原子力機関の取り組みを後押しするため、移動する際などに使用する防弾車4台の経費としておよそ84万ドルを支援することを決定しました。

松野官房長官は、閣議のあとの記者会見で「ロシアによる原発の占拠を含めた一連の行為は決して許されない暴挙で、東京電力福島第一原発の事故を経験したわが国として強く非難する。支援した車両がウクライナの原子力施設の安全確保などに寄与することを期待する」と述べました。