京成電鉄の京成高砂駅では、事故を知らせるアナウンスが流れていました。
改札の前には、運転状況をまとめたホワイトボードが置かれていて、利用客は運転再開の見込みを駅員に確認していました。
利用客の70代の女性は「駅に来て初めて事故のことを知りました。田園調布まで行こうと思っていましたが、ほかの路線で向かうと時間がかかるので困っています」と話していました。
また、19歳の男性は「事故の影響で途中の駅で電車が止まったので、ここまで歩いてきました。運転再開のめどが立たないということなので、どうすればいいか分かりません」と話していました。
京成電鉄 運転再開 脱線による運転見合わせは10時間余りに
17日午前、東京 葛飾区にある京成電鉄の京成高砂駅の構内で、回送列車の一部が脱線しました。
けが人はいませんでしたが、一部の区間で10時間余りにわたって運転の見合わせが続き、空港のアクセスにも影響が出ました。
17日午前10時21分、東京 葛飾区にある京成電鉄の京成高砂駅の構内で、8両編成の回送列車の一部が脱線しました。
この列車は、午前10時10分ごろ終点の京成高砂駅に到着して乗客を降ろしたあと、車庫に入ろうとしたところで8両編成の列車の最後尾の車両が脱線したということです。
乗客は乗っておらず、運転士にもけがはありませんでした。
脱線が起きた場所には、線路を切り替える「ポイント」があり、国土交通省によりますと、脱線した列車の運転士は会社側の聞き取りに対し「列車を車庫に入れる際、誤った番線に入れてしまったため、列車をバックさせた際に分岐器を破損させ脱線してしまった」と話しているということです。
国土交通省は、京成電鉄に対して事故の原因究明と再発防止を求めて指示を出しました。
この事故の影響で
▽京成電鉄京成線と
▽成田スカイアクセス線は
午後8時49分まで10時間余りにわたって一部の区間で運転の見合わせが続き、羽田空港や成田空港へのアクセスにも影響が出ました。