
貿易収支 2兆1623億円の赤字 10月としては過去最大 円安などで
財務省が17日に発表した10月の貿易統計によりますと、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2兆1623億円の赤字となりました。
赤字額は、10月としては過去最大です。
財務省によりますと貿易収支が赤字となるのは15か月連続で、赤字額は去年の同じ月と比べて23.8倍にのぼります。
貿易赤字が膨らんだ要因は、原油やLNG=液化天然ガスなどエネルギー関連の輸入額の増加です。
エネルギー価格の上昇に加え、外国為替市場で円安が進んだこともあって
▽原油の輸入額はほぼ2倍
▽LNGの輸入額は2.5倍に増えました。
輸入額は11兆1638億円で、1か月の輸入額としては過去最大です。
一方、輸出額も増えています。
▽アメリカ向けの自動車のほか
▽アジア向けの半導体など電子部品が増えて、
こちらも1か月の輸出額としては過去最大の9兆15億円となりました。
このところ輸出額も増加が続いていますが、輸入額の伸びには追いつかず資源の高止まりや円安を背景に、巨額の貿易赤字を計上する状況が続いています。