イギリス情報機関「ロシアのスパイと見られる400人以上追放」

イギリスの情報機関「MI5」のトップは、ことしに入ってヨーロッパから追放された、ロシアのスパイと見られる人物が400人以上にのぼることを明らかにしました。

イギリスで国内の治安維持を担当する「MI5」=情報局保安部のマカラム長官は16日、会見を開き、国内外の安全保障上の脅威について説明しました。

この中で、ことしに入って、ロシアの政府機関の職員など合わせて600人以上がヨーロッパ各国から追放されたと述べました。

マカラム長官は、このうち400人以上がスパイ活動を行っていたと見られると明らかにしたうえで「ロシアの情報機関に対して、近年で最大の打撃を与えた」という見方を示しました。

そして、ロシアのプーチン政権は今も、暗殺やサイバー攻撃、それに偽情報を流すなどの手法で、影響力を及ぼそうとしているとして、警戒の必要性を強調しました。

さらに中国とイランも脅威として挙げ、このうち中国については、国会議員や若手公務員への働きかけのほか、各国に設けられていると報じられた中国の警察の出先事務所などを通じて、自国に有利な世論を作り上げようとしていると指摘しました。

そのうえで「こうした活動は習近平国家主席が権力を強化するにつれ、さらに増えるだろう」と警鐘を鳴らしました。