
日本の月面探査機 米ロケットから分離後 地上との通信安定せず
日本時間の16日午後、アメリカの大型ロケットで打ち上げられた日本初の月面着陸を目指す探査機「OMOTENASHI」がロケットからの分離後、地上との通信が安定していないことが分かりました。
JAXA=宇宙航空研究開発機構は、引き続き探査機の状況を確認することにしています。
NASA=アメリカ航空宇宙局は、日本時間の16日午後3時47分ごろ、大型ロケット「SLS」をケネディ宇宙センターから打ち上げました。
「SLS」には日本の探査機2機が搭載され、いずれもロケットから分離されましたが、このうち、「OMOTENASHI」は地上との通信が安定していないということです。
「OMOTENASHI」は、日本初の月面着陸に挑む予定で、今月21日に時速およそ180キロで月に衝突させて着地したあと、地球に電波を送るミッションが計画されていて、JAXAは引き続き、探査機の状況を確認することにしています。
一方、もう1つの探査機「EQUULEUS」は、ロケットからの分離後、正常に動作しているということです。
「EQUULEUS」は、月の裏側にある特殊なエリアへの到達が目的で、1年半ほどかけて宇宙開発上の重要な場所に効率よく飛行できるかを確かめる実証を行います。