10月の外国人旅行者 前月比2.4倍の49万人余 水際対策緩和で増

先月、日本を訪れた外国人旅行者は49万人余りで、前の月の2倍以上に増えました。新型コロナウイルスの水際対策が大幅に緩和されたことが増加につながりました。

日本政府観光局によりますと、先月、日本を訪れた外国人旅行者は観光客を含めて推計で49万8600人でした。

政府が先月11日に短期滞在のビザの取得免除や外国人の個人旅行の解禁など、水際対策を大幅に緩和した結果、前の月の9月に比べて2.4倍に増えました。

国や地域別では、
▽韓国が12万2900人、
▽アメリカが5万3200人、
▽香港が3万6200人、
▽台湾が3万5000人などとなっています。

国土交通省が15日、2年前から停止していた国際クルーズ船の受け入れ再開を発表するなど、水際対策の緩和はさらに進んでいます。

感染防止の徹底との両立が今後も求められます。

観光庁 和田長官「水際対策の緩和と円安効果」

10月に日本を訪れた外国人旅行者が9月と比べて大幅に増えたことについて、観光庁の和田浩一長官は、16日の記者会見で「水際対策の緩和と円安の効果が相まったものだと認識している。韓国やアメリカなどだけでなく、東南アジアやヨーロッパ、オーストラリアなどからの旅行者も回復傾向が見られるが、回復が遅れている地域では、どうプロモーションをすればよいかを考え対応を進めたい」と述べました。