G20 岸田首相 医療や保健の提供体制構築へ 主導の考え示す

岸田総理大臣は、インドネシア・バリ島でのG20サミットに出席し、新型コロナの経験を踏まえ、将来の健康危機に備えて、誰もが必要な医療や保健の提供を受けられる体制の構築に向け、日本が取り組みを主導していく考えを示しました。

15日開幕したG20サミット=主要20か国の首脳会議では、日本時間の午後4時すぎから「国際保健」をテーマにしたセッションが行われました。

岸田総理大臣は新型コロナ対策をめぐり、日本が行ってきた途上国などへの支援を説明し、パンデミックはまだ終わっていないとして、国際社会が対応を続ける必要性を訴えました。

そして、新型コロナの経験を踏まえ、将来の健康危機に備えて世界の誰もが必要な医療や保健の提供を受けられる体制の構築が不可欠だと呼びかけました。

そのうえで、来年の「G7広島サミット」でも「国際保健」の分野を議題の1つに位置づけて対策の議論を行うとともに、G20各国とも緊密に連携して、体制の構築に向けた取り組みを日本が主導していく考えを示しました。