バス停を施設に寄贈 認知症の人に“優しいうそ”で活用 愛知

愛知県豊橋市のバス会社が15日、地元のグループホームに「使われなくなったバス停」を寄贈しました。施設では入所している認知症の人が外に出て行方がわからなくなるのを防ぐため、「いったんバス停で待ってみましょう」と促すのに役立てたいとしています。

15日は豊橋市の「豊鉄バス」の担当者が地元のグループホームを訪れ、かつて実際に使われていた、コンクリートの土台がついたバス停を敷地の門の付近に運び入れました。

「バスの来ないバス停」と名づけられ、入所している認知症の人が「自宅に帰りたい」と外に出て、行方がわからなくなるのを防ぐためのものです。

寄贈を受けた施設では「いったんこのバス停で待ってみましょう」と促すのに役立てたいとしていて、気持ちを落ち着かせる効果も期待できるとしています。

寄贈されたバス停は停留所の名称が消されていて、今後、施設の名前を書き入れて利用するということです。

グループホームの内藤きみ子施設長は、「コロナ禍で家族との面会が制限される中、入所者は自宅のことが気になり帰りたいという気持ちが強まっていると思います。うそはよくないですが、本人がそのときに納得する方が大事なので、優しいうそという形で活用できればと思います」と話していました。

豊鉄バスの白井良充運輸部長は、「使われなくなったバス停が福祉の面で役立つので今後も協力していきたいです」と話していました。