北海道 新型コロナ 1万906人感染確認 初めて1万人超 過去最多

15日、北海道内では過去最多となる1万906人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、初めて1万人を超えました。また、死者も34人と、1日の発表としてはもっとも多くなりました。

15日、道内で発表された新規感染者数は、
▼道が5709人、
▼札幌市が3920人、
▼旭川市が684人、
▼函館市が326人、
▼小樽市が267人の、合わせて1万906人となっています。

このうち道が発表した感染者数は医療機関の所在地別にみますと、
▼十勝地方が707人、
▼胆振地方が647人、
▼空知地方が593人、
▼石狩地方が592人、
▼オホーツク地方が532人、
▼釧路地方が359人、
▼上川地方が270人、
▼渡島地方が255人、
▼後志地方が244人、
▼根室地方が114人、
▼桧山地方が106人、
▼宗谷地方が90人、
▼留萌地方が86人、
▼日高地方が49人、それに、
▼道の陽性者登録センターが1065人となっています。

道などの1日の発表としては、これまでで最も多かった11月9日の9545人を上回って過去最多となり、初めて1万人を超えました。

また、先週の火曜日に比べても1770人増え、感染が急速に拡大しています。

一方、これまでに感染が確認されていた人のうち、
▼道が90代の男女5人、80代の男女10人、70代の男性1人、60代の女性1人、年代と性別が非公表の1人、
▼札幌市が90代の男女3人、80代の男女5人、70代の男性1人、50代の女性1人、
▼旭川市が年代と性別が非公表の3人、
▼函館市が年代と性別が非公表の2人、
▼小樽市が80代の性別非公表の1人の死亡を発表し、
道内で発表された死者数は1日としてはこれまでで最も多い合わせて34人となりました。

これで道内の感染者は、札幌市の延べ41万917人を含む延べ94万4511人となり、亡くなった人は2938人となりました。

鈴木知事 道民に感染対策の強化協力を求める

新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受けて、北海道の鈴木知事は15日の記者会見で、ふだんと異なる症状がある場合は出勤や登校を控え、混雑した場所への外出は控えるなど道民に対し、感染対策を強化するよう協力を求めました。

この中で、鈴木知事は道内の新規感染者数が15日初めて1万人を超えるなど、感染が急速に拡大していることについて「新規感染者数は全国で最も多い状況が続いており、病床使用率もほかの県に比べて高い水準となっている。新しい感染拡大の局面、これまでにない感染の局面に入った」と指摘しました。

そのうえで、政府の分科会が了承した新たな対応方針を踏まえ、政府の正式な結論を待たず、対策を呼びかける必要があるとして、道民に対し、感染対策を強化するよう協力を求めました。

具体的には、
▽「3密」の回避や手洗い、消毒など、基本的な感染対策を再度徹底するとともに、
▽ふだんと異なる症状がある場合は出勤や登校、登園を控えること、
▽オミクロン株に対応したワクチンの速やかな接種を検討するほか、
▽混雑した場所への外出など感染拡大につながる行動を控え、
▽飲食店では大声や長時間の飲食を避け、会話する時はマスクを着用すること、
などを求めています。

そのうえで、鈴木知事は「全国的な感染状況を見ると、政府は早期に基本的対処方針の見直しを行うべきで、岸田総理大臣にも国民に対策強化の必要性を発信してほしい」と述べ、政府に対応を求めていく考えを示しました。