【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(14日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる14日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ゼレンスキー大統領 南部ヘルソン訪問と発表

ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、SNSで、ロシア軍からの奪還を進めている南部ヘルソンを訪れたと発表し、兵士たちを激励している写真を投稿しました。

ウクライナの地元メディアも14日、ゼレンスキー大統領がヘルソンを訪問したと伝えていて大統領は「われわれは前進している」などと述べたということです。

ラブロフ外相 “病院搬送” ロシア側は否定

G20=主要20か国の首脳会議に出席するためインドネシアのバリ島を訪問しているロシアのラブロフ外相についてAP通信は、インドネシア政府や医療当局者の話としてラブロフ外相が健康上の問題で現地の病院に搬送されたなどと伝えました。

一方、ラブロフ外相に同行しているロシア外務省のザハロワ報道官は、SNSで「フェイクニュースだ」と否定したうえでラブロフ外相が、Tシャツ姿のリラックスした姿で書類を広げている様子を撮影した映像を投稿しました。

ウクライナに投降の男性 ロシア側に殺害される動画がSNSに投稿

ウクライナへの軍事侵攻に深く関わっているとされるロシアの民間軍事会社「ワグネル」の元戦闘員で、ウクライナ側に投降した男性が「裏切り者」と呼ばれてロシア側に殺害される様子の動画がSNSに投稿され波紋を呼んでいます。

これは13日、ロシアの独立系メディア「メドゥーザ」などが伝えました。

それによりますと、動画はワグネルとつながりがあるとされるアカウントから投稿されたもので、何者かが元戦闘員の男性の頭部をハンマーで殴打し殺害する様子が映っています。

男性は50代の元受刑者で、ワグネルの戦闘員になったあとウクライナ側に投降し、「ウクライナのために戦う」などと発言していたということで、動画の説明文には「裏切り者を罰する」と書かれています。

今回の動画にはウクライナを巡りロシア側が劣勢に陥っているという見方が広がる中、ワグネルが組織内部などを引き締めるねらいがあるとみられています。

ゼレンスキー大統領「ロシアの戦争犯罪400件以上記録」

ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、動画を公開し、南部ヘルソン州では、ロシアによる戦争犯罪がこれまでに400件以上記録され、兵士だけでなく民間人の遺体も見つかっていると明らかにしました。

ゼレンスキー大統領は「私たちは絶対に、すべての殺人者を見つけ出して裁きにかける」と述べ、戦争犯罪の追及を進めるとしています。

また、ヘルソン州内では、今後、226か所の集落で安定が取り戻され、10万人以上が解放されるとしています。

戦況については、東部ドネツク州での戦闘がここ数日激しくなっているとしたうえで「ロシアの攻撃のレベルは下がっていないが、われわれの強じんさと勇敢さは最高水準にある。われわれの防衛は決して突破されることはない」と述べ、東部でもウクライナ軍が反転攻勢を続けていると主張しました。

ウクライナ軍 南部ヘルソン州で掃討作戦続ける

ウクライナ南部ヘルソン州をめぐり、ロシア国防省は11日、州都ヘルソンを含む地域から軍の部隊を撤退させたと発表し、ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、これまでに州内の60か所以上の集落を奪還したと明らかにしました。

ウクライナ軍はヘルソン市内にロシア兵の一部が民間人を装って潜んでいる可能性があるとして、投降を呼びかけるなど、掃討作戦を続けています。

ロシア軍撤退 国内で強硬派から批判的な声の分析も

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は12日、ロシア軍がヘルソンから部隊を撤退させたことについて、プーチン大統領とロシア国内の強硬派勢力との間で亀裂が生じているとする見方を示しました。

このなかでは、ロシアの著名な思想家で、強硬派として知られるドゥーギン氏が「国を守る責任を果たさなかった」などとプーチン大統領を暗に批判したとされる例などを挙げ、侵攻を継続する能力について、プーチン大統領が強硬派の信頼を損なっているなどと分析しています。

ヘルソンからの撤退についてロシア大統領府のペスコフ報道官は11日、「この決定は特別軍事作戦の一環であり、国防省に問い合わせてほしい」として、あくまで国防省による判断だと強調していますが、今後、プーチン政権にとって打撃になる可能性もあります。