米中間選挙 民主党 上院で半数獲得が確実 主導権維持へ

アメリカの中間選挙は与党・民主党が議会上院で半数の議席を獲得することが確実となり、主導権を維持する見通しになりました。
今後は、議会下院の勝敗の行方が焦点です。

アメリカで8日行われた連邦議会などの中間選挙は、上院の100議席のうち35議席と、下院の435議席すべてが改選され、現在も開票作業が続いています。

このうち、議会上院についてABCテレビは、与党・民主党が議会上院で半数の議席を獲得することが確実となり、主導権を維持する見通しになったと伝えました。

激戦となっていた西部ネバダ州で民主党の候補者が当選を確実にし、民主党は定数100議席の半数の50議席を確保する見通しです。

野党・共和党は、これまでに49議席の獲得を確実にしています。

上院ではハリス副大統領が議長を兼務しているため、民主党は半数の50議席を確保すれば事実上の多数派となり、来月6日に最後の1議席をめぐって南部ジョージア州で行われる決選投票の結果を待たずに主導権の維持が確実になりました。

アメリカ国内で続く記録的なインフレなどでバイデン大統領の支持率が低迷する中、バイデン政権は上下両院の多数派を双方とも共和党に奪われるという事態は免れた形です。

一方、下院では、AP通信はこれまでに民主党の203人、共和党の211人の当選が確実になったと伝えていますが、いずれも過半数の218議席には届いていません。

共和党が当初予想されていたよりも伸び悩みを見せる中、今後は下院の勝敗の行方が焦点です。

ネバダ州の上院選 民主党の現職が当選確実

アメリカ議会の中間選挙で、ABCテレビは西部・ネバダ州の上院議員選挙について、民主党の現職、キャサリン・コルテスマスト氏の当選が確実になったと伝えました。

コルテスマスト氏は58歳。

ネバダ州の司法長官を務めたあと、2016年に上院議員選挙に初めて立候補して当選し、ヒスパニック系の女性として初めての上院議員となりました。

世界有数の観光地であるラスベガスがあるネバダ州は、選挙のたびに有権者の動向が揺れる「スイング・ステート」と呼ばれる州の1つで、2年前の大統領選挙では民主党のバイデン氏が共和党のトランプ氏に2ポイントの差で勝利しました。

州の主要産業である観光業や娯楽産業が、新型コロナウイルスの影響で打撃を受けましたが、コルテスマスト氏は雇用や経済の活性化を訴え、共和党の新人のアダム・ラクサール氏との接戦を制しました。

民主党 上院トップ「この選挙は勝利と正当性の証明だ」

与党・民主党が議会上院で主導権を維持する見通しになったことを受けて、民主党の上院トップ、シューマー院内総務はニューヨークで記者団に対し「アメリカ国民にとって大きな勝利となった。民主党は上院で過半数を占めることになり、私は再び多数党のリーダーとなる。この選挙は民主党とアメリカの勝利と正当性の証明だ」と述べました。

また、民主党の過半数維持の要因については、「すばらしい候補者たちがいたこと、我々の政権の成果があったこと、そしてアメリカ国民が反民主的で過激な共和党の勢力を拒否したからだ」と述べました。

バイデン大統領「結果に驚いてはいない」

アメリカのバイデン大統領は与党・民主党が議会上院で主導権を維持する見通しになったことを受けて、訪問先のカンボジアで記者団に対し、「結果に驚いてはいないが、とてもうれしい。候補者たちの資質が反映されたということだ。この先、2年間が楽しみだ」と述べて、大統領としての後半2年の任期の政権運営に自信を示しました。

また、中間選挙の結果を受けて14日、中国の習近平国家主席と対面での初めての首脳会談に臨むことについては、「力を得たように感じる」と述べました。

また、会談についてバイデン大統領は、「私は、習主席についてよく知っているし、彼も私のことはよくわかっている。譲れない一線がどこにあるのかを確認しなければならないだけだ。これまでお互いの立場について誤解はなかったし、それが双方の関係にとってとても重要なことだと思う」と述べて、率直に意見を交換したいという考えを示しました。