ウクライナ ヘルソンで60か所以上の集落奪還も 電力供給が不足

ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、動画を公開し、ロシアが占領してきたヘルソン州で、これまでに60か所以上の集落を奪還したと明らかにしました。
一方、ロシア軍によるエネルギー施設などへの攻撃で、ウクライナでは電力供給が不足していて市民生活に影響が及んでいます。

ウクライナ南部では、ロシアが、およそ8か月間にわたって占領してきた重要拠点、ヘルソンにウクライナ軍の特殊部隊が入りました。

さらに、ゼレンスキー大統領は12日、動画を公開し、ヘルソン州でこれまでに60か所以上の集落を奪還したと明らかにしました。

一方、ロシア軍が撤退する前に通信や電力、それに水道施設など重要なインフラをすべて破壊したとして、ゼレンスキー大統領は「時間はかかるかもしれないが、私たちはすべてを修復する」と述べています。

ロシア軍は、ウクライナ各地でエネルギー施設などへの攻撃を行っており、10月中旬から電力供給が不足し市民生活に影響が及んでいます。
首都キーウの住民のなかには、加熱のために電気が必要な調理器具の使用を控える人もいて、夕食もサンドイッチやシリアルで済ませることが多くなったといいます。

13日以降、ウクライナでは最低気温が氷点下になる日もあると予想され、暖房の使用などで電力需要が高まると予想されることから、当局は特に早朝と夜間の節電を呼びかけています。