【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(13日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる13日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

プーチン政権寄りのロシア紙 “ダム爆破”映像公開

プーチン政権に近いロシアの新聞「イズベスチヤ」は、12日、ヘルソン州にある水力発電所のダムの一部が爆破された映像を入手したと伝え、爆発の瞬間をとらえたとする映像を公開しました。

映像は白黒で音声はなく、画面が白くなったあと、大きな爆発が起きる様子が映っています。

被害の程度など詳しいことは伝えていません。

ダムめぐる情報戦

ダムをめぐってウクライナは、ロシア軍が攻撃の準備を進めている情報があるとして、人為的に洪水を起こし、大きな被害を与えようとしている可能性があると警戒を続けています。

一方でロシア側は、ウクライナ軍がダムへの攻撃を仕掛けていると主張し、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は先月「ロシア側が攻撃を受けたかのように情報をねつ造する、いわゆる偽旗攻撃によってヘルソンからの撤退など、混乱を隠そうとしている」と指摘していました。

今回、ロシア国防省が、州都を含むドニプロ川の西岸地域からの撤退を決定した際も、その理由について、ダムの破壊によって洪水が起き、軍の部隊が孤立するおそれがあるためだと主張していました。

ウクライナ軍 南部拠点のヘルソンに入る

ウクライナ南部では、ロシアがおよそ8か月間にわたって占領してきた重要拠点、ヘルソンにウクライナ軍の特殊部隊が入りました。

ウクライナ側は、ロシア側による抵抗に警戒しながらも近くヘルソンを奪還する勢いを見せています。

ウクライナ南部のヘルソン州では、ロシア国防省が11日、州都ヘルソンを含むドニプロ川の西岸地域から軍の部隊を撤退させたと発表したのに続いて、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ヘルソンに軍の特殊部隊が入ったと明らかにしました。

これを受けてヘルソンの市内では、多くの市民が歓喜する姿が伝えられているほか首都キーウでも喜びの声が聞かれ、1人の男性はNHKの取材に「ものすごくうれしく誇らしく思う。あと数か月ですべての領土を取り戻せると確信している」と話していました。

ゼレンスキー大統領「60か所以上の集落を奪還」

ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、動画を公開し、南部ヘルソン州でこれまでに60か所以上の集落を奪還したと明らかにしました。

そのうえで、ロシア軍がヘルソンから撤退する前に通信や電力、それに水道施設など重要なインフラをすべて破壊したとして「時間はかかるかもしれないが、私たちはすべてを修復する」と述べています。

また「ドネツク州は地獄だ。毎日残酷な戦いが続いているが私たちの部隊が防衛戦を保っている」と述べ、東部で激しい攻防が行われているものの、ウクライナ軍が反転攻勢を続けていると主張しました。

ロシア兵の潜伏警戒

ウクライナ側は、ロシア兵の一部が民間人を装ってヘルソン市内に潜んでいるとして警戒を続けるとともに、投降するよう呼びかけています。

また、ウクライナ国家警察のクリメンコ長官は12日、地雷など多くの爆発物が市内に仕掛けられているおそれがあるとして、爆発物を探して除去する作業を進めているとSNSで明らかにし、ヘルソンから避難した住民に急いで戻らないよう訴えました。

氷点下予想 ウクライナ各地で計画停電

ロシア軍によるエネルギー施設などへの攻撃でウクライナでは先月中旬から電力供給が不足していて、12日も、首都キーウのほか各地で計画停電が実施されました。

さらに、ウクライナでは13日以降、最低気温が氷点下になる日もあると予想され、暖房の使用などで電力需要が高まると見られ、当局は特に早朝と夜間の節電を呼びかけています。