介護の日に電話相談 悩み抱える家族など “一人で悩まないで”

11月11日は「介護の日」です。介護の悩みを抱える家族や事業者向けの無料の電話相談が全国一斉に行われ、新型コロナに関連した相談などが寄せられています。

「介護の日」に合わせた電話相談は、認知症の当事者団体や労働組合などが毎年行っているもので、ことしは全国35か所で介護や福祉の専門職を中心に、家族の悩みなどを受け付けています。

このうち東京 豊島区の会場では、「認知症の母親が入れる施設を探しているが、コロナで施設の見学が制限されていて、施設ごとの違いがわからない」といった相談が寄せられ、相談員は特別養護老人ホームやグループホームの違いなどを丁寧に説明していました。

主催者によりますと、
▽新型コロナの第8波で、介護サービスの利用者などにコロナの感染が相次いだ場合、サービスが休止になってしまうことや、
▽物価高騰を受けて、介護費用の家計への負担の増加、
▽厳しい経営環境が続く事業所からの相談も想定されるとして、
ことしは、相談体制を拡充したということです。

電話相談は、11日午後6時まで開かれ、番号は、フリーダイヤル「0120-110-458」です。

相談員でケアマネージャーの森永伊紀さんは「家族が突然倒れた、介護でヘトヘトになったなど、この先の見通しが持てない人はたくさんいると思いますが、一人で悩まず、話すだけで気持ちも軽くなるので電話してほしい」と話していました。