葉梨法相 立民 更迭を要求 岸田首相は拒否 参院本会議

法務大臣は死刑のはんこを押したときだけニュースになる地味な役職だなどと発言した葉梨法務大臣をめぐり、11日の参議院本会議で、立憲民主党が葉梨大臣を更迭するよう求めたのに対し、岸田総理大臣は拒否しました。

葉梨法務大臣の発言をめぐり、11日の参議院本会議で立憲民主党の川田龍平氏は「法務大臣としての資質を決定的に欠いている。即刻辞めるべきだが、岸田総理大臣の見解を問う。撤回すれば問題ない発言と考えているのか」とただしました。
これに対し、岸田総理大臣は「きのう官房長官から厳しく注意したところであり、改めてその職責の重さを自覚し説明責任を徹底的に果たしてもらわなければならない」と述べ、要求を拒否しました。

そのうえで「葉梨大臣からも、真摯に反省し、陳謝するとの説明があり、発言を撤回したと承知しているが、誤解を招くことがないよう、発言はくれぐれも丁寧に慎重に行わなければならない」と述べました。
また、葉梨法務大臣は、すでに発言を撤回したと理解を求めたうえで「軽率な発言であったと真摯に受け止め、今後は発言に慎重を期していく。本当に申し訳ございませんでした」と述べ、重ねて謝罪しました。

そして「引き続き、説明責任を徹底的に果たし、国民のお役に立つことができるよう、職務に全力を尽くしてまいりたい」と述べ、辞任を否定しました。

立民 泉代表「岸田首相は葉梨大臣の更迭を」

立憲民主党の泉代表は、記者会見で「続投はありえず、辞任は不可避だ。死刑執行は大変重たく、人の命を権力が奪うという決断を伴うのが法務大臣の職務だが、『この大臣が死刑執行の判断を行うのか』と国民が見てしまい、事実上、法務行政を執行できない状態にある。発言を撤回しても、法務行政が滞るという状況を打開することはできない」と述べました。

そのうえで「葉梨大臣は、法務大臣に求められる資質を著しく欠いている。岸田総理大臣はきょう、外遊に出発するが、もう決断するタイミングが近づいているのではないか」と述べ、葉梨大臣の更迭を重ねて求めました。

公明 石井幹事長「岸田首相の判断を尊重」

公明党の石井幹事長は、記者会見で「法務行政の重要性に鑑み、発言には十分注意していただきたい。特に国民の不信を招く発言は慎んでいただきたい」と苦言を呈しました。

そして、記者団が「辞任の必要性はないと考えるか」と質問したのに対し「任命権者は岸田総理大臣であるので、岸田総理大臣の判断を尊重しているという状況だ」と述べました。