
先月の企業物価指数 前年同月比9.1%増 7か月連続過去最高更新
企業の間で取り引きされるモノの物価上昇が続いています。日銀が発表した先月の企業物価指数の速報値は、前の年の同じ月と比べて9.1%上昇しました。
指数は2020年の平均を100とした水準で117.5と、7か月連続で過去最高を更新し、原材料価格の上昇を背景に幅広い品目で値上げが進んでいます。
日銀によりますと、▽鉄鋼や▽電気・ガス、それに、▽飲料や食品などの価格が幅広く上昇したことが主な要因です。
対象となった515品目のうち8割以上の434品目が値上がりし、企業の間で原材料費の上昇分を販売価格に転嫁する動きが広がっています。また急速に進む円安が輸入物価を押し上げ、円ベースでみた指数は前の年の同じ月と比べ42.6%上昇しました。
日銀は「海外経済やウクライナ情勢による原材料価格の変動、円安などで不確実性が高い状況が続いている。輸入物価の動向と、企業がコストの上昇を価格に転嫁する動きなどを引き続き注視していく」としています。