岸田首相 きょうから東南アジア訪問 G20首脳会議などに出席

岸田総理大臣は、11日から東南アジアを訪れ、G20=主要20か国の首脳会議などに出席し、ロシアによるウクライナ侵攻で国際秩序が揺らぐ中、法の支配に基づいた国際社会の結束を訴えることにしています。また、日米韓3か国の首脳会談では北朝鮮への対応を協議します。

アメリカ政府は期間中、14日にバイデン大統領と中国の習近平国家主席の対面による初めての首脳会談を行うと発表し、対話の行方が注目されます。

東南アジアでは、11日からカンボジアのプノンペンでASEAN=東南アジア諸国連合や関係国による首脳会議が開かれるほか、15日からインドネシアのバリ島でG20サミット=主要20か国の首脳会議、そして、18日からタイのバンコクでAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議が相次いで開かれます。

一連の会議には、岸田総理大臣のほか、アメリカのバイデン大統領らが参加し、3期目に入って初めての外遊となる中国の習近平国家主席も参加する見通しです。

ロシアは、プーチン大統領の代わりにラブロフ外相らが一連の会議に参加する予定で、ウクライナ侵攻や、食料、エネルギー安全保障などをめぐりどのような議論が交わされるかが焦点です。

岸田総理大臣は、ロシアによるウクライナ侵攻で国際秩序が揺らぐ中、法の支配に基づいて国際社会が結束する重要性を訴えるとともに、食料の安定供給や脱炭素社会の実現に向けて日本が貢献していく姿勢を示す考えです。

カンボジアでは、日米韓3か国の首脳会談に臨み、弾道ミサイルの発射を繰り返すなど挑発行為をエスカレートさせている北朝鮮への対応を協議します。

そして、日米首脳会談では、海洋進出の動きを強める中国などを念頭に、日米同盟の強化を改めて確認する見通しです。

一方、中国の習近平国家主席との首脳会談も検討されていて、対面で会談が行われれば、日中首脳会談はおよそ3年ぶりとなります。
また、アメリカのホワイトハウスはバイデン大統領と習近平国家主席がG20の首脳会議が開かれるインドネシアで今月14日、初めての対面での首脳会談を行うと発表しました。

台湾情勢などをめぐり対立する両国のトップどうしの対話の行方が注目されます。