東京都 新型コロナ感染拡大の兆候で警戒 “2週間後に2倍超も”

新型コロナウイルスの感染状況について、東京都内の分析結果が公表され、専門家は感染拡大の兆候があり、新規感染者の数は2週間後には現在の2倍を超えるおそれがあるとして警戒を呼びかけました。

東京都は10日、都内での新型コロナの感染状況と医療提供体制について専門家によるモニタリング項目の分析結果を公表しました。

それによりますと、新規感染者数の7日間平均は、9日時点でおよそ6452人で、前の週に比べて2100人余り増え、およそ1.5倍になりました。

また、入院患者数も先週から382人増えて2036人と、3週連続で増えたとしています。

専門家は、4段階ある感染状況と医療提供体制の警戒レベルについて、いずれも上から3番目を維持したうえで、「感染拡大の兆候があり、今の割合で増加すると、2週間後には現在の2倍を超える新規感染者の発生が予測され、感染の再拡大が危惧される」と指摘しました。

そして、「重症患者や重症化リスクの高い人などのため、医療提供体制を強化する準備が必要な状況だ」として警戒を呼びかけました。