医療機関に発熱患者 ワクチン接種希望者 ともに急増 横浜

新型コロナの感染が拡大する中、横浜市内の医療機関では、訪れる発熱患者とワクチン接種を希望する人がともに急増し、対応に追われています。

発熱外来がある横浜市中区のクリニックでは、先週から発熱などの症状を訴える患者が急増しています。

10日朝も、診察が始まる前から数人が順番待ちをしていて、午前中だけでも30人が診察を受け、このうち20人は新型コロナの陽性が確認されました。

クリニックによりますと、陽性率は今月に入ってから連日50%を超えているということです。

一方、新型コロナのワクチン接種を希望する人も急増していて、神奈川県によりますと、オミクロン株対応のワクチンの接種を受ける人の数は、先月は1日に平均1万6000人ほどでしたが、今月は3万人と2倍近くに増えています。

クリニックでも今月に入り接種の予約が増え、現在は多い日で1日に200人ほどに接種を行っていて、予約が取りづらい時間帯もあるということです。

ワクチン接種を受けた男性は「年末に向けて人と接する機会が増えるので、打っておけば安心できます」と話していました。
「本牧ベイサイドクリニック」の根岸龍二郎院長は「新型コロナのワクチンに加えてインフルエンザの予防接種を受ける人も増え、さらに先週からは発熱の患者さんが相当増えているので、すでに手いっぱいの状況です。これ以上増えると、発熱外来が混乱することも懸念されるので、より多くの人にワクチンを打ってもらって、感染拡大を少しでも遅らせることができればと思います」と話していました。