ロシア “G20 プーチン大統領対面出席見送り 外相派遣へ”発表

インドネシアで来週開かれるG20=主要20か国の首脳会議について、ロシア大統領府は、プーチン大統領が対面での出席を見送り、ラブロフ外相を派遣する予定だと明らかにしました。

インドネシアが議長国を務めるG20=主要20か国の首脳会議は、今月15日と16日にバリ島で開かれ、ウクライナ情勢を背景にした食料やエネルギーの安全保障などについて議論が交わされる見通しです。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は10日、ロシアの複数の通信社に対して、プーチン大統領が、首脳会議への対面での出席を見送り、ラブロフ外相を派遣する予定だと明らかにしました。

プーチン大統領が現地を訪問しない理由については伝えられていません。

また、インドネシアの複数のメディアによりますと、首脳会議の運営を統括するルフット海事・投資担当調整相も「プーチン大統領は出席せず、ラブロフ外相を派遣すると伝えてきた」と述べたということです。

G20の首脳会議には、アメリカ政府がバイデン大統領の出席を発表していて、ウクライナ情勢をめぐってアメリカとロシアの対立が深まる中、プーチン大統領が対面で出席するかどうか、動向に関心が集まっていました。

第1副首相や外相が出席へ

ロシア大統領府のペスコフ報道官は10日、国営のロシア通信に対し、今月18日と19日にタイの首都バンコクで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議には、プーチン大統領ではなく、ベロウソフ第1副首相が対面で出席する予定だと明らかにしました。

これに先立ち、ペスコフ報道官は、今月15日と16日にインドネシアのバリ島で開かれるG20=主要20か国の首脳会議にもプーチン大統領は対面で出席せず、ラブロフ外相を現地に派遣する予定だと発表していました。