保健所の負担軽減へ 感染再拡大に備えデジタル化推進 東京都

新型コロナの感染の再拡大が懸念される中、東京都は保健所の負担を軽減しようと業務のデジタル化を進めていて、9日、その様子が公開されました。

新型コロナの感染の再拡大が懸念される中、都は患者の対応を行う保健所の負担を軽減しようと、問い合わせの手法や患者情報の管理などについてデジタル化を進めています。

こうした中、9日、府中市の多摩府中保健所の様子が報道陣に公開されました。

この保健所では、以前は患者への連絡を電話で行っていましたが、携帯電話のショートメールで連絡事項を一斉送信するシステムを導入したことで職員の負担が軽減するとともに迅速な対応ができるようになったということです。

また、紙に記入していた患者情報は現在、データベース化して管理されていて、職員は健康観察などで得られた情報をパソコンのシステムに入力していました。

多摩府中保健所の田原なるみ所長は「これまで感染が拡大した際、電話対応などが十分にできず患者さんにも負担をかけたが、デジタル化で効率化が進んだ。今後、感染者が増えたときには導入したデジタルツールを活用して対応したい」と話していました。