石鹸田泡男さんは、京都駅近くの「梅小路公園」でちょっと知られた存在です。
芝生広場に現れると、「しゃぼたさん!」「しゃぼたあわあわさん?!」と子どもたちが自然と集まってきます。
手首にはテーピングを巻き、腕にはサポーターをつけた石鹸田さん。一見、アスリートのようです。
子どもたちを一瞬で笑顔にする「石鹸田泡男」さんって?!
コロナ禍のこの2年間、週末に関西の公園に現れ、子どもたちを一瞬で笑顔に変えている男性がいます。
その名は「石鹸田泡男(しゃぼた・あわお)」さん。
この名前から想像できますか?石鹸田さんが“アレ”を飛ばすと、その一帯は子どもたちの大歓声に包まれます。
(大阪放送局 しあわせニュース取材班 小野田真由美)
子どもたちに大人気!

おもむろに取り出した2本の釣りざおの先をひもやチェーンでつなぎ、そこに液体をつけます。
釣りざおを振ると…。
無数のシャボン玉が出現。子どもたちの頭上を舞いました。
釣りざおを振ると…。
無数のシャボン玉が出現。子どもたちの頭上を舞いました。

子どもの1人は「シャボン玉の中で走っているような感じ!夢みたいだった!」と話しました。
見ていた大人は「シャボン玉と子どもたちが自然にたわむれる感じ。“自然の幸せ感”です」と話しました。
見ていた大人は「シャボン玉と子どもたちが自然にたわむれる感じ。“自然の幸せ感”です」と話しました。

“しゃぼたさん”の正体は

子どもたちから「しゃぼたさん」と親しまれている、石鹸田泡男さんの本名は、津田博史さん。京都市に住んでいます。
平日は大阪市の会社に勤め、2年近く前から週末になると京都や大阪などの公園に出現。
自作の道具で、大小さまざまなシャボン玉を生み出します。
平日は大阪市の会社に勤め、2年近く前から週末になると京都や大阪などの公園に出現。
自作の道具で、大小さまざまなシャボン玉を生み出します。

中には、1メートルを超えるシャボン玉も。
液体をつけた釣りざおは重く、腕に負担がかかりますが、毎回2時間ほど飛ばします。
石鹸田さん
「腕がめちゃくちゃ痛いです。釣りざおを何百回と振るので、その負担はありますが、子どもたちが“夢をありがとう”とか、“生きててよかった”とか、すごい言葉を言ってくれるんです」
液体をつけた釣りざおは重く、腕に負担がかかりますが、毎回2時間ほど飛ばします。
石鹸田さん
「腕がめちゃくちゃ痛いです。釣りざおを何百回と振るので、その負担はありますが、子どもたちが“夢をありがとう”とか、“生きててよかった”とか、すごい言葉を言ってくれるんです」
きっかけは“娘をもっと喜ばせたい”
石鹸田さんがシャボン玉にのめりこむきっかけは、娘の七海さんでした。

七海さんは小さなころからシャボン玉が大好きで、石鹸田さんは「もっと喜ばせたい」とシャボン玉作りに没頭するようになりました。
石鹸田さん
「娘のためだったシャボン玉に、逆に自分がはまってしまいました」
ところが、公園で飛ばすと、喜んだのは娘だけではありませんでした。
周りの子どもたちも、ふわふわと飛んでいく玉を追いかけ始めたのです。
石鹸田さん
「娘のためだったシャボン玉に、逆に自分がはまってしまいました」
ところが、公園で飛ばすと、喜んだのは娘だけではありませんでした。
周りの子どもたちも、ふわふわと飛んでいく玉を追いかけ始めたのです。

シャボン玉は、子どもたちを一瞬で笑顔に変える。
コロナ禍でも、石鹸田さんは「窮屈な毎日を送っている子どもたちを楽しませたい」という思いで、シャボン玉を飛ばし続けています。
コロナ禍でも、石鹸田さんは「窮屈な毎日を送っている子どもたちを楽しませたい」という思いで、シャボン玉を飛ばし続けています。
“苦節1年半” シャボン玉液の開発
しかし、たくさんの子どもたちに喜んでもらえるようになるまでには、苦労もありました。
最も苦労したのは、1年半かかった、シャボン玉液の開発です。
活動を始めたころはすぐに割れてしまい、子どもたちのため息を聞くこともあったといいます。
最も苦労したのは、1年半かかった、シャボン玉液の開発です。
活動を始めたころはすぐに割れてしまい、子どもたちのため息を聞くこともあったといいます。

大きくて長持ちする、安全なシャボン玉を!この一心で石鹸田さんは、各地の“シャボン玉おじさん”に教えてもらったりしながら、自宅で材料や配合の研究に打ち込みました。
そして、ある“魔法の粉”とガムシロップなどを合わせてみると、シャボン玉が割れにくい、粘りけのある液が完成しました。
石鹸田さん
「これ来た!みたいな感じでした。理想のシャボン玉ができたと」
そして、ある“魔法の粉”とガムシロップなどを合わせてみると、シャボン玉が割れにくい、粘りけのある液が完成しました。
石鹸田さん
「これ来た!みたいな感じでした。理想のシャボン玉ができたと」
“公演”の依頼が次々と
石鹸田さんのもとには、シャボン玉を飛ばしてほしいという依頼が次々と舞い込むようになり、活動の場は広がっています。
ことし9月に訪れたのは、大阪 和泉市の幼稚園。
子どもたちから「一番すごいのやってや~」と遠慮のないリクエスト。
ことし9月に訪れたのは、大阪 和泉市の幼稚園。
子どもたちから「一番すごいのやってや~」と遠慮のないリクエスト。

石鹸田さんは、一度にたくさんのシャボン玉を飛ばしたり、子どもたちが入れそうなほど大きなシャボン玉を作り出したりと、数々の技を披露しました。
子どもたちは割れんばかりの歓声をあげて大はしゃぎです。
子どもたちは割れんばかりの歓声をあげて大はしゃぎです。

園児の1人は「泡で遊べるって信じられない、しゃぼたさんに『ありがとう』って言いたい」と話しました。
幼稚園の園長は「子どもたちのこれほどはじける笑顔を見たのは久しぶりです」と話しました。
幼稚園の園長は「子どもたちのこれほどはじける笑顔を見たのは久しぶりです」と話しました。
夢は“全国の子どもたちにシャボン玉を届ける”
石鹸田さんは、これまでおよそ200回の“公演”を行い、シャボン玉を披露してきました。
コロナ禍で窮屈な毎日を送っている子どもたちが見せてくれる、とびきりの笑顔が、次につながる力になっています。
コロナ禍で窮屈な毎日を送っている子どもたちが見せてくれる、とびきりの笑顔が、次につながる力になっています。
石鹸田さん
「子どもたちの、きゃっきゃきゃっきゃ言ってくれる笑顔とか笑い声が、原動力です。シャボン玉は割れて消えてしまうものですが、人と人のつながりは消えないと思っています。キャンピングカーで全国を回って、子どもたちにこのシャボン玉を届けたいです」
「子どもたちの、きゃっきゃきゃっきゃ言ってくれる笑顔とか笑い声が、原動力です。シャボン玉は割れて消えてしまうものですが、人と人のつながりは消えないと思っています。キャンピングカーで全国を回って、子どもたちにこのシャボン玉を届けたいです」

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