アメリカ中間選挙 日本時間の今夜8時から投票

アメリカ政治の行方を左右する中間選挙は、バイデン大統領やオバマ元大統領、トランプ前大統領も各地に入り、激しい選挙戦が繰り広げられてきましたが、日本時間の8日夜から投票が始まります。連邦議会の下院は野党・共和党が優勢で、上院は多数派の確保をめぐって、激しい競り合いとなっています。

アメリカの中間選挙は、4年ごとの大統領選挙の中間の年に行われる連邦議会などの選挙で、ことしは上院の100議席のうち35議席と、下院の435議席すべてが改選されます。

投票は現地時間の8日、日本時間の8日夜8時からアメリカ東部の州などで始まります。

議会では現在、上下両院ともに与党・民主党が主導権を握っていますが、事前の世論調査のまとめでは、下院は野党・共和党が優勢で過半数の議席を確保する勢いとなっている一方、上院は多数派の確保をめぐって激しい競り合いとなっています。

選挙戦で民主党は、バイデン大統領に加え、今も根強い人気があるオバマ元大統領が激戦州を訪れ、人工妊娠中絶の問題を大きく取り上げたほか、トランプ前大統領やその支持者らが、おととしの大統領選挙の結果を受け入れていないとして、「民主主義が脅威にさらされている」と主張し、支持を呼びかけました。

これに対し共和党は、トランプ氏が各地を訪れ、民主党・バイデン政権が記録的なインフレや不法移民の流入、犯罪の増加を招いたなどと批判し、支持を訴えました。

今回の選挙では、2年後の大統領選挙への立候補に強い意欲をにじませるトランプ氏が上下両院などの共和党候補、200人以上を支持していて、トランプ氏の影響力をはかるうえで、こうした候補者の選挙結果にも大きな関心が集まっています。