【動画】“ロシアのエネルギーテロ” 約450万人電気使用できず

各地で反転攻勢を続けているウクライナ軍。本格的な冬が訪れれば、ウクライナ、ロシア双方の機動力が落ち、戦況は一定期間、こう着状態に陥る可能性も指摘されます。このため今のうちにできるだけ多くの地域を奪還したいのが本音です。

一方で、ウクライナではロシアの攻撃により多くのエネルギー施設が被害を受けています。ゼレンスキー大統領は3日夜の時点で、キーウ州など10の地域であわせておよそ450万人が電気を使用できない状態にあると明らかにしています。そのうえで、ゼレンスキー大統領は「ロシアのエネルギーテロに耐え抜くことは、国家の重要な課題のひとつだ」と発言しています。

キーウでは市民生活への影響が深刻化しています。
市当局は節電のため、路面電車の運行本数を削減させたり、電気で動くトロリーバスを通常のバスに切り替えました。
通りでは日没後も街灯がつかず、住民は車のライトなどの明かりを頼りに、夜道を歩いています。停電の対策に自家発電機を購入する人が急増し、家庭用から業務用まで発電機はすべて売り切れているそうです。
こうしたなか、ドイツ西部のミュンスターで3日から2日間の日程で行われたG7=主要7か国の外相会合ではドイツのベアボック外相が「プーチン大統領は軍事的に征服できない都市に暮らす人を寒さと飢えで殺そうとしている」と発言しています。

緊張が続く現地キーウから田村佑輔記者がお伝えします。


(動画は6分10秒。データ放送ではご覧になれません)