ロシアへの無人機供与 松野官房長官 イランを強く非難

ウクライナ情勢をめぐり、イラン政府がこれまで否定してきたロシアへの無人機の供与を初めて認めたことについて、松野官房長官はイランを強く非難し、国際社会の平和と安定に向けて建設的な役割を果たすよう働きかけていく考えを示しました。

ウクライナ情勢をめぐり、イランのアブドラヒアン外相は「ウクライナの戦争の数か月前に、限られた数の無人機をロシアに供与した」と述べ、ロシアへの無人機の供与を初めて認めました。

これについて松野官房長官は、午前の記者会見で「強く非難する。イラン製ドローンによるとされるロシアの攻撃により、ウクライナ各地で多くの市民が犠牲となっていることを極めて深刻に受け止めている」と述べました。

また、林外務大臣も出席した先のG7=主要7か国の外相会合で、イランに対し、ロシアによるウクライナ侵攻へのいかなる支援も直ちに停止するよう求めていくことで一致したと説明しました。

そのうえで、松野官房長官は「9月に実施した首脳会談を含め、イランとの間であらゆる機会を捉えウクライナ情勢について意見交換を行い、地域や国際社会の平和と安定に向け建設的な役割を果たすよう働きかけてきている。今後も、こうした取り組みを継続していく」と述べました。