新型ロケット「H3」 発射地点でメインエンジン燃焼試験 鹿児島

今年度中の打ち上げを目指して開発中の新型ロケット「H3」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構などは7日、鹿児島県の種子島宇宙センターで、初号機を実際の発射地点に据え付けて、メインエンジンを燃焼させる試験を行いました。

「H3」は、現在の主力ロケット「H2A」の後継機として、JAXAと三菱重工業が8年前、開発に着手しました。

初号機の打ち上げは、当初2020年度の計画でしたが、メインエンジンの不具合による2度の延期を経て、JAXAはことし9月、開発の見通しが立ったなどとして、今年度中の打ち上げを目指すと発表しました。

「H3」は、開発の終盤に入っていて、初号機の打ち上げに向けた最終試験のため、6日夜、実際の発射地点に移されました。

試験は、当初の予定よりも9時間遅れて7日午後4時半に始まり、メインエンジン2基は、ごう音とともに白い煙を出しながら、およそ25秒間燃焼しました。

JAXAでは、メインエンジンが計画どおり燃焼したかや、振動や音が機体に与える影響などを検証し、今後、初号機の打ち上げ予定日を決めたい考えです。

現在、主力ロケットとして20年以上運用している「H2A」は、打ち上げの成功率が高い一方、1回の打ち上げ費用は、およそ100億円かかっています。

「H3」は、この半分の費用で運べる重量をおよそ1.3倍に増強する計画で、世界で激化するロケットの打ち上げビジネスで、海外に対抗できるか注目されます。