“航続距離1万キロ超” 中国が最新軍事用ドローンを初公開

中国で、航続距離が1万キロを超えるとされる国産の軍事用ドローンが初めて公開されました。
台湾や南シナ海の情勢をめぐって緊張が続く中、作戦範囲の拡大を誇示し、アメリカをけん制した形です。

中国では8日から国内最大規模の航空ショーが、南部・広東省で開かれるのを前に6日、軍用機などが国内外のメディアに披露されました。

この中では、中国の国有企業が自主開発した、偵察と攻撃が一体型の最新の軍事用ドローン「翼竜3」が初めて公開されました。

このドローンについて中国のネットメディアは、航続距離が1万キロを超え、ミサイルを2トン以上積めるなどこれまでの機種に比べ大幅に性能が向上したとして、この分野で先行するアメリカ製のドローンにも匹敵すると伝えています。

中国としては、台湾や南シナ海の情勢をめぐって緊張が続く中、作戦範囲の拡大をアピールし、アメリカをけん制した形です。

また、中国は国産の軍事用ドローンを中東やアジアなど10か国以上に輸出していて、高い技術力をアピールし輸出拡大につなげたいねらいもあるとみられます。

取材に訪れた中国メディアの男性は「すばらしい兵器があれば領土の防衛は安心だ。あと5、6年もすれば、アメリカの技術に追いつくだろう」と話していました。