女性研究者を後押しする賞 味覚研究の明治大学研究者らが選出
女性研究者の活躍を後押ししようと、優れた研究者に与えられる賞の表彰式が行われ、味覚を研究する明治大学の女性研究者などが選ばれました。
国立研究開発法人の科学技術振興機構は、日本の女性研究者の割合が欧米などと比べて低い水準にとどまることから活躍を後押ししようと、優れた成果を挙げた女性の研究者を選んで毎年、表彰しています。

東京 江東区にある日本科学未来館で開かれた表彰式では、味覚のうち、うまみを感じる受容体に注目し、鳥類や霊長類の味覚と食性との関係を調べて、世界をリードする成果を挙げた明治大学の戸田安香特任講師が選ばれ、賞状が手渡されました。

このほか、生命活動に欠かせない、細胞膜を構成する脂質や医薬品にも使われるペプチドに関する研究を行い、成果を挙げている東京大学の杉原加織講師と、女性研究者の育成支援や教員の採用に力を入れている東北大学が選ばれました。

表彰式のあと、2人の受賞者は女子高校生を交えたトークイベントに参加し、研究者を志した時期について尋ねられた戸田さんは、大学を出た後、食品メーカーに就職した経験を踏まえ「いろんな経験があって今の研究があるので、焦ることなく、その時その時でやりたいことを選択してほしい」とアドバイスしていました。