ロンドンで総選挙求めて大規模なデモ 記録的なインフレ続く

記録的なインフレが続くイギリスで生活の苦しさや相次ぐ首相の交代による与党・保守党への不満から早期の総選挙を求める大規模なデモがロンドンで行われました。

ロンドン中心部で5日に行われたこのデモには、市民団体や労働組合などの呼びかけで、全国各地から数千人が参加し、早期の総選挙の実施を訴えました。

イギリスでは、ことし9月の消費者物価指数が前の年の同じ月と比べて10.1%上昇するなど記録的なインフレが続き、光熱費や食料品が大きく値上がりして、国民の暮らしを直撃しています。また、保守党政権下の首相は10月に就任したスナク首相でこの6年余りで5人目となり、政治への不信感や保守党への不満が高まっています。

デモに参加した人たちは口々に、「保守党は退陣を」とか、「今すぐ総選挙を」などと声を上げながら、およそ2時間半にわたって行進しました。

このうち66歳の男性は、「国民が生活費の危機的な状況に直面しているのに、現政権は機能していない」と憤りをあらわにしていました。

また19歳の女性は、「冬が来て寒くなっても政府は何も対策をとらず、このままでは結果的に人が死ぬことになる」と訴えていました。

スナク首相は、経済の安定を最重要課題に据えるとして今月17日にも中期財政計画を発表する予定ですが、国民の多くが物価の高騰に苦しむ中、財政規律を重視する政権運営への理解を得られるかは不透明です。