敗北したボルソナロ大統領支持者 4日連続で抗議活動 ブラジル

先月、大統領選挙の決選投票が行われたブラジルでは、敗北したボルソナロ大統領の支持者による抗議活動が4日間にわたって続き、デモ隊が警察と衝突するなど各地で混乱が続いています。

先月30日に大統領選挙の決選投票が行われたブラジルでは、ボルソナロ大統領の敗北を認めないとする支持者による抗議活動が4日連続で行われています。最大都市サンパウロの中心部では2日、ブラジル軍の施設の周辺に数千人の支持者が集まり、軍に対して選挙で勝利したルーラ氏の大統領就任を阻止することなど政治への介入を訴えました。

ブラジルでは1985年まで20年余りにわたって軍事政権が続き、元軍人のボルソナロ大統領は軍と深いつながりがあります。

一方、軍は今回の選挙とは距離を置き沈黙を保っています。

デモに参加した男性は「ブラジルの選挙システムは信用できない。状況を打開するため、軍には抗議活動を支援してほしい」と話していました。

選挙に敗北したボルソナロ大統領の支持者のデモ隊はブラジル全土の高速道路上のおよそ150か所を封鎖し、排除に乗り出した警察と衝突するなど各地で混乱が続いています。