新型コロナで保育環境が悪化 保育現場の環境改善訴える集会

新型コロナウイルスの影響などで子どもの保育の環境が厳しい状況になっているとして、都内で3日、保育士の配置基準の見直しなど環境の改善を訴える集会が行われました。

この集会は全国保育団体連絡会などが開き、東京 千代田区の日比谷公園に設けた会場には全国から保育士などおよそ500人が集まりました。

はじめに団体の代表者が「人手不足の中、コロナ禍での感染対策など業務の増加で多忙に拍車がかかっている。本当にぎりぎりの状況だ」などと保育現場の厳しい状況を訴えました。

そして来年4月には「こども家庭庁」が設置されることから、国に対し保育所で働く保育士の配置基準の見直しや子どもや子育てに関連する予算の倍増など保育環境の改善を求めていくことを確認しました。

このあと参加者は「保育を守ろう」などと声を上げながらパレードに出発しました。

全国保育団体連絡会の実方伸子副会長は「専門性が必要な保育士にふさわしい処遇や環境を整えることは、子どもたちにとっても必要なことです。保育士も子どもたちも守れるよう改善を求めていきたい」と話していました。