ロシア ウクライナ産農産物輸出合意の復帰を表明

ロシアがウクライナ産の農産物の輸出をめぐる合意の履行を無期限で停止するとしていたことについてロシア国防省は、2日、合意に復帰すると明らかにし、輸出がスムーズに再開され、継続されるかが焦点です。

ロシアは、先月29日、ウクライナ産の農産物の輸出をめぐる合意の履行を無期限で停止すると一方的に表明し、その理由として、ロシア軍の黒海艦隊がウクライナ側から攻撃を受けたとしたうえで、ウクライナが輸出に使う航路を軍事利用しない保証が必要だと主張していました。

仲介役のトルコと国連が、ロシアとウクライナ、それぞれと交渉を行うなど調整を続けていましたが、ロシア国防省は2日、「ウクライナ側から航路を軍事利用しないという保証を書面で受け取った」と発表したうえで合意に復帰すると明らかにしました。

また、トルコのエルドアン大統領も2日、議会の会合で演説し、ロシアのショイグ国防相からトルコのアカル国防相に合意の復帰について伝えられたことを明らかにしました。

今後、輸出がスムーズに再開され、継続されるかが焦点です。

ロシアが、農産物の輸出をめぐる合意の履行を停止すると表明したことを受けて世界的な食料危機への懸念が強まり、ウクライナや欧米各国からもロシアへの批判の声が相次いでいました。