
10月のドル売り円買い市場介入「一定の効果あった」鈴木財務相
鈴木財務大臣は、外国為替市場での急速な円安の動きに歯止めをかけるため、政府・日銀が10月に総額6兆3000億円余りのドル売り円買いの市場介入を行ったことについて「介入には一定の効果があった」という認識を示しました。
財務省は10月31日、これまで明らかにしてこなかった10月の政府・日銀によるドル売り円買いの市場介入の総額が、過去最大の6兆3499億円だったと公表しました。
これについて鈴木財務大臣は、1日朝の閣議のあとの記者会見で「為替介入は実施直後に公表するときもあれば、公表しないときもある。これは急激な変動をならす効果を最大限に高めるためだ。介入には一定の効果があるだろうと考えている」という認識を示しました。
また、足元の円相場の動きについて「投機による過度な変動は容認できない。為替市場の動向を高い緊張感をもって注視するとともに、過度な変動に対しては適切な対応をとりたい」と述べ、投機的な動きを改めてけん制しました。