JR東日本 半年間決算 最終利益 271億円の黒字 黒字は3年ぶり

JR東日本のことし4月から9月までの半年間のグループ全体の決算は、夏休みの期間に行動制限がなかったことなどで鉄道の利用客が回復してきたことから、最終的な利益がこの時期として3年ぶりの黒字となりました。

発表によりますと、売り上げが1兆1150億円と去年の同じ時期より27%増え、最終的な利益は271億円の黒字となりました。

鉄道の利用が去年より大幅に増えたことが主な要因で、先行きについても今年度末の時点で、▽新幹線の収入は感染拡大前の2018年度と比較しておよそ90%、▽関東圏の在来線の収入はおよそ95%の水準まで回復すると見込んでいます。

ただ、来年3月までの年間の業績については、最終的な利益を600億円とする予想を据え置きました。

会見したJR東日本の渡利千春常務取締役は「新幹線はかなり回復の力が強いとみている。新型コロナの“第8波”の想定は難しいが、行動制限がなければ、利用が大きく落ち込むところまではいかないと期待している。10月に入って全国旅行支援や水際緩和などで利用者の戻りも急になっていてここでしっかり回復していく見通しだ」と述べました。