ANA 今年度最終利益見通しを上方修正 国際線旅客需要回復など

航空大手、ANAホールディングスは、来年3月までの今年度1年間の最終利益の見通しをこれまでの210億円から400億円の黒字に上方修正しました。国内外で新型コロナの水際対策が大幅に緩和され、国際線の旅客需要の回復が進んでいることがおもな理由です。

また、ことし4月から9月までの半年間のグループ全体の決算は、売り上げが7907億円で去年の同じ時期よりも83%増えました。

最終的な利益は、195億円の黒字と、前の年の同じ時期の988億円の赤字から大幅に改善しました。

半年間の中間決算が黒字になるのは3年ぶりです。

この半年間の国際線の利用客は、前の年の同じ時期と比べ5.1倍に増加し、旅客需要の回復が進んでいます。

記者会見した芝田浩二社長は、今後の旅客需要について「年末にかけての予約状況を見ると、全国旅行支援や、水際対策の緩和によって、利用客の増加が見込まれる。国内線、国際線ともに、想定を上回る可能性があると考えている」と述べました