岸田首相 東南アジア訪問へ ロシアと中国念頭に協調促す方針

岸田総理大臣は、G20サミット=主要20か国の首脳会議などに出席するため、来月中旬に東南アジアの3か国を訪問する方向で調整を進めていて、ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、自由や法の支配などの重要性を訴え、各国の協調を促す方針です。

岸田総理大臣は、国会日程との折り合いが付けば、G20サミットやASEAN=東南アジア諸国連合関連の首脳会議などに出席するため、来月中旬に、カンボジア、インドネシア、タイの3か国を訪問する方向で調整を進めています。

一連の訪問で、岸田総理大臣は、ロシアがウクライナ侵攻を続け、核兵器使用の威嚇も行う中、自由や法の支配などの重要性を訴え、対ロ制裁やウクライナ支援の継続をめぐり各国の協調を促す方針です。

また、中国共産党のトップとして3期目に入った習近平国家主席が、台湾統一のためには武力行使も辞さない姿勢を示していることなどを念頭に、台湾海峡の平和と安定の維持や、自由で開かれたインド太平洋の実現に協力を呼びかけたい考えです。

さらに、ウクライナ情勢などを背景にしたエネルギーの価格高騰への対応や、食料の安定供給の確保に向けても各国の連携を働きかけることにしています。