9月の有効求人倍率 全国平均1.34倍 9か月連続で上昇

先月、9月の有効求人倍率は観光客の増加を見込んで宿泊業や飲食業で人手確保の動きが広がったことなどから、全国平均で1.34倍となり、9か月連続で上昇しました。

厚生労働省によりますと、仕事を求める人1人に対して何人の求人があるかを示す有効求人倍率は、9月は全国平均で1.34倍でした。

前の月を0.02ポイント上回り、9か月連続で上昇しました。

また、企業からハローワークに出された新規求人は、去年9月と比べて9.8%増加しました。

新規求人を産業別に去年9月と比べると、
▽宿泊業・飲食サービス業はプラス29.5%、
▽生活関連サービス業・娯楽業はプラス22.3%だった一方、
▽建設業ではマイナス0.8%と1年10か月ぶりにマイナスとなりました。

都道府県別の有効求人倍率を就業地別に見ると、
高かったのは、
▽福井県の2.12倍、
▽島根県の1.87倍、
▽山口県の1.84倍、
低かったのは、
▽沖縄県の1.07倍、
▽神奈川県の1.09倍、
▽大阪府の1.10倍でした。

厚生労働省は「コロナ禍から回復する中で秋の行楽シーズンを迎え、観光客が増えると見込んで、宿泊業や飲食業で人手確保の動きが広がったと見られる」としたうえで、「建設業では木材などの資材価格や燃料費の高騰で収益が圧迫されているという声が聞かれ、求人もマイナスとなっていて、今後の物価上昇の影響を注視したい」としています。