フィンランド国防相 ロシアの核兵器使用の可能性に懸念示す

ロシアと国境を接し、NATO=北大西洋条約機構への加盟を申請しているフィンランドのカイッコネン国防相が27日、東京都内で会見を開き、ロシアがウクライナで核兵器を使う可能性は低いとしながらも、「議論が出ていること自体を心配している」として、懸念を示しました。

フィンランドは、ロシアと1300キロにわたって国境を接していて、ウクライナ侵攻を受けてロシアへの警戒を強め、同じ北欧のスウェーデンとともにNATOへの加盟を申請しています。

来日しているフィンランドのカイッコネン国防相が27日、都内で会見を開き、「直ちに軍事的な脅威にさらされているわけではないが、武力が行使されることを念頭に準備している」と述べ、軍事力を強化するとともに、ロシアとの国境沿いに新たにフェンスを建設する見通しだと明らかにしました。

そのうえで、ロシアが核兵器を使用する可能性について、「使用されれば国際社会は非常に強く反応するだろう。軍事の専門家の観点からは核兵器が使われる可能性はまずないとみているが、議論が出ていること自体を心配している」と述べ、懸念を示しました。

またNATOへの加盟について、「交渉は事務レベルで進んでいて、進捗(しんちょく)が見られる。できれば年内にも加盟したいが、予測するのは難しい」と話し、なるべく早く加盟したいという意向を改めて示しました。