東京都 新型コロナ 4人死亡 3941人感染確認 前週比452人増

厚生労働省は27日、都内で新たに3941人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
1週間前の木曜日より452人増えていて、5日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。
また人工呼吸器か、ECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は、26日から2人増えて17人でした。
一方、感染が確認された4人が死亡しました。

専門家「65歳以上の新規感染者数増加 対策徹底を」

都は27日、感染状況や医療提供体制について分析・評価するモニタリング会議を開き、4段階ある警戒レベルについて、いずれも上から3番目を維持しました。

会議では、新規感染者数の7日間平均は26日時点で3305人で、前の週より90人余り減っていることが報告され、専門家は横ばいで推移していると分析しました。

また、年代別にみると、今月24日までの1週間で65歳以上の新規感染者数は2008人で、2週連続で増えていると報告されました。

これについて、専門家は「高齢者は重症化リスクが高く入院期間も長期化するため引き続き注意が必要だ」として感染対策の徹底を呼びかけました。

また、入院患者数は26日時点で1310人で、1週間前と比べて210人増えました。

専門家は、この冬に懸念されるインフルエンザとの同時流行を念頭に、「ワクチンの接種や解熱剤などの医薬品を多めに用意しておくことが必要だ」として事前の備えを徹底するよう呼びかけました。

ワクチン接種 “1回もなし” “強くちゅうちょ” 約1割

新型コロナのワクチン接種について、東京感染症対策センターが都民を対象に行ったアンケート調査で、1回も接種したことがなく、接種を強くちゅうちょしている人は全体のおよそ1割だったことが分かり、東京都の小池知事は接種への協力を呼びかけています。

東京iCDC=東京感染症対策センターは、今月初め、20代から70代までの1000人を抽出して、新型コロナの感染対策への都民の意識などについて調べるため、インターネットでアンケート調査を行い、27日、都のモニタリング会議でその結果を示しました。

それによりますと、ワクチン接種の回数について、
▽3回以上と回答したのは全体の72.6%、
▽2回は12%、
▽1回は0.3%で、
▽1回も接種したことがなく、「おそらく接種しない」や「絶対に接種しない」と接種を強くちゅうちょしている人は合わせて9.4%でした。

一方、1回目や2回目の接種を終えた人のうち、「3回目を接種しない」と回答したのは合わせて57.7%に上り、理由としては、「副反応がつらかったから」や、「効果に疑問があるから」などが挙げられました。

会議のあと、小池知事は「2回感染する人もいるなど医学的な情報を提供していくことが必要だ。接種してもらえる体制は整っているので、協力を呼びかけていきたい」と述べました。