新型コロナ“葬儀などのガイドライン 早急に見直しへ” 厚労相

加藤厚生労働大臣は、新型コロナで亡くなった人の葬儀などに関する国のガイドラインについて、遺族の思いに沿った形になるのが望ましいとして、専門家らの意見を聞きながら、早急に見直す考えを示しました。

国はおととし7月に、新型コロナで亡くなった人の搬送や葬儀に関するガイドラインをまとめ、遺体が適切に管理されれば感染リスクは極めて低くなるとした一方で、遺体に触れることは控えるよう呼びかけています。

これについて参議院厚生労働委員会の審議で「病室で対面できない、火葬場にも入れてもらえないということが全国で起きている。見直すべきだ」という指摘が出されました。

これに対し加藤厚生労働大臣は「亡くなった方を送ることは大変大事な儀式で、できるだけ遺族の思いに沿った形で行われることが望ましい。ガイドライン作成から2年以上が経過し、有識者からも見直すべきだという指摘が出ていて、私もそのように実感している」と述べました。

そのうえで「最新の知見を踏まえ、専門家の意見も聞きながら早急に見直しを行う。葬儀や火葬などで適切な感染対策が講じられ、遺族の意思を尊重できるよう関係者に丁寧に説明を行いたい」と述べました。