多摩都市モノレール延伸計画で住民説明会 7つの駅新設明らかに

東京都は、多摩都市モノレールについて、現在ある東大和市の上北台駅から瑞穂町まで延伸する計画の素案をまとめ、25日、東大和市で開かれた住民説明会で7つの駅を新設することなどを明らかにしました。

東大和市で開かれた住民説明会には、東京都や多摩都市モノレール、それに市の担当者が出席しました。

平成10年に開業した多摩都市モノレールは現在、東大和市の上北台駅から多摩市の多摩センター駅を結ぶ16キロの区間で運行され、都はこれまでに上北台駅から瑞穂町までのおよそ7キロを結ぶ路線を延伸する方針を示していました。
都はこのほど計画の素案をまとめ、説明会では、
▽東大和市と武蔵村山市にまたがる付近に1駅、
▽これとは別に武蔵村山市に4駅、
▽瑞穂町に2駅の、
合わせて7駅を新設する計画を明らかにしました。

このうち、武蔵村山市は、都内の区や市の中では、唯一鉄道の駅がない自治体で、開業すれば、初の鉄道駅となります。

また、都は事業費はおよそ1000億円余りで、開業後30年で採算を確保できる見通しだとしていますが、具体的な開業時期は決まっていないということです。

東大和市の69歳の男性は「以前は隣の武蔵村山市に住んでいて、車や自転車で通勤していたので延伸はうれしいです。工事の着工時期が具体的にいつごろか気になります」と話していました。

多摩都市モノレールの延伸計画とは

多摩都市モノレールは、1998年に開業した東京 多摩地域を走るモノレールです。

現在は、多摩市の多摩センター駅と東大和市の上北台駅を結ぶ16キロの区間で運行されていて、運営は都や沿線の自治体が出資する第三セクターが担っています。

都は、さらなる交通アクセスの向上に向けて国や自治体と協議しながら3つの区間で延伸の可否を検討してきました。

このうちの1つが今回、計画の素案が示された上北台駅と瑞穂町のJR箱根ケ崎駅付近までのおよそ7キロを結ぶ路線です。

都は、ルートとなる用地の確保が進んでいるほか、沿線の自治体からの要望が強く、モノレールをいかしたまちづくりに意欲的に取り組む姿勢が示されていることなどから、おととし、この区間を先行して延伸することを決めました。

そして、ことし1月には多摩センター駅からJR町田駅付近までのおよそ16キロの区間の延伸について具体的なルートを示したほか、多摩センター駅から八王子方面までの区間も将来的に整備できるかどうか検討を行っています。

武蔵村山市では歓迎の声

多摩都市モノレールの延伸により市内で初めてとなる駅ができる計画の武蔵村山市では、利便性の向上に加えて経済の活性化につながると歓迎する声が聞かれました。

武蔵村山市は、都内の区と市の中で唯一、鉄道の駅がなく、都心に通勤・通学するのに、まずはバスや自転車などで隣接する立川市や東大和市にある駅に出る必要があり、交通の利便性向上が課題になっています。

武蔵村山市民の利用が多い東大和市にあるモノレールの終点「上北台」では、駐輪場がいっぱいになって止める場所に苦労することが多いということで、モノレールで通勤している50代の女性は「ふだんは自転車ですが、雨の日は道路が混み合ってバスも時間がかかり大変です。早く駅ができるといいと思います」と話していました。

また、自宅から駅まで自転車で15分程度かかるという男子大学生は「通学するにも友達と集まるにも、ずっと不便だと思っていました」と話していました。

モノレールの延伸により、武蔵村山市には市をまたぐ駅を含めて5つの駅ができる予定で、市役所近くの駅の前には市が広場を整備してにぎわいの創出につなげる方針です。

13年にわたって誘致活動に携わってきた市民団体「モノレールを呼ぼう!市民の会」の米原義春会長は、利便性の向上に加えて、企業誘致や自然を生かした観光などで経済活性化にもつながるのではないかと期待しています。

米原さんは「これまでは駅があるより便利な場所に引っ越してしまう人もいた。延伸されれば、地元に定着してもらいやすくなるし、人や企業の流入があると思います。一日も早くモノレールが来てほしいです」と話していました。