“汚い爆弾”めぐり日米がロシアへの制裁とウクライナ支援確認

外務省の森事務次官は、いわゆる「汚い爆弾」をウクライナ側が使用する可能性についてロシアが懸念を表明していることなどをめぐって、アメリカの高官と意見を交わし、連携してロシアに対する制裁とウクライナ支援に取り組むことを確認しました。

外務省の森事務次官は25日、日本を訪れているアメリカのシャーマン国務副長官と会談し、最新の地域情勢などをめぐって協議を行いました。

この中で両氏は、放射性物質をまき散らす爆弾、いわゆる「汚い爆弾」をウクライナ側が使用する可能性についてロシアが懸念を表明していることなどをめぐって意見を交わし、引き続き結束してロシアに対する制裁とウクライナ支援に取り組むことを確認しました。

また、3期目の習近平指導部が発足した中国や、軍による空爆で市民ら少なくとも50人が死亡したミャンマーの情勢をめぐっても議論を行いました。

このあと、森次官は日本を訪れている韓国のチョ・ヒョンドン第1外務次官とも協議しました。

そして、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮への対応について、日韓両国や、アメリカを加えた3か国で緊密に連携していくことを確認しました。

26日は、森次官、シャーマン副長官、チョ次官の3人による協議が行われる予定です。